Dell U3219Q を買った

6年ぶりにブログを再開したので調子にのって色々書いていこうと思う。

ちょっと前になるが、作業用に 4K モニターが欲しくなり、DellのU3219Q というモニターを買った。 結論から言うと、このモニターは最高だ。珍しくオススメの一品。

設置イメージ

設置イメージがこちら。メーカーロゴも目立たないし、フレームも細いのでスッキリ。

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机は Bauhutte (バウヒュッテ) PCデスク 昇降式 (幅120cm×奥行55cm) BHD-1200M。アームはこちらの VESA モニターアームを使った。アームを使ったのは、デスク奥行きが55cmと短いため、机のギリギリ奥にモニターを置きたかったからだ。また、空中にモニター画面だけが浮いているようにレイアウトしたかった、という気持ちもある。

このアームは公式には27インチまでの対応だが、重量的に問題ないので、自己責任でこのモニターを取り付けている。

失敗は、アームを黒にしなかったので少し目立ってしまったこと。あと、写真ではモニターの下に個別スイッチ付き USB 3.0 ハブ やキーボードのケーブルが見えてしまっているが、これもかっこ悪いので整理する予定。

ちなみにモニターの巨大な箱は、狙ったかのように机の下にぴったりハマるサイズ。なので、まだ捨てずにこんな感じで残している。

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なぜこのモニターに?

そもそも 4K モニターが欲しくなった理由は、以前、職場で LG の 4K IPS パネルモニター 27UD58P-B を使って快適さに驚いたから。こんなに作業がやりやすいなら、自宅にもぜひ 4K モニターを導入しようと思った。

ただ、職場ではあらゆるケーブルを駆使しても MacBook Pro 13インチから 4K@30Hz でしか表示できなかったのと、MacBook からの電源、キーボード、DisplayPort など各種ケーブルで机がぐちゃぐちゃになっていたのが悩みだった。

それで、USB-Type C / PDケーブル1本で MacBook Pro とモニターを接続したいという欲求がムクムクと湧いてきた。そうすれば 4K@60Hz 表示は確実だし、ケーブル配線もスッキリだ。

というわけで、まずは USB-C対応ディスプレイ全54製品まとめという記事のディスプレイをすべて確認。

最終的に、購入の決め手になったのは、こちらの記事。これがまた購買欲をそそる良記事だ。こんな記事を見たらもう買うしかない。

製品については、記事に大変詳しく書かれているので、僕が説明することはあまりないが、4K IPS、USB-C PD対応、KVM スイッチ内蔵。WindowsMacBook Pro を切り替えて使っている自分にはパーフェクトなディスプレイだ。

PD 出力も余裕の90W。MacBook Pro の充電とモニター接続が、USB Type-C ケーブル1本で完了するのは本当に簡単で最高だ。

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KVM スイッチ機能

KVM スイッチは、U3219Q の内蔵 USB ハブにキーボードやマウスなどの USB デバイスを接続すると、表示中の映像ソースを切り替えた際に、それら USB デバイスの接続先コンピューターを連動して切り替えてくれる機能だ。

基本的には USB-Type C で MacBook を、USB 3.0 + DisplayPort / HDMI でサブマシンを、それぞれモニターに接続するのが王道の使い方ではないかと思う。

U3219Q のユーザーガイドを読んでもピンと来ないため、僕は購入前には仕様をまったく理解していなかったが、実際に使ってみると非常に使いやすかった。

仕様は言葉にすると難解だが、なんとか書く努力をしてみよう。

まず、U3219Q には USB ハブとしてのアップストリームポートが2つある。

  • USB-C ポート(映像ソース&PDと同じコネクタ)
  • USB ポート(USB-Bコネクタ)

上記を踏まえたうえで、

  • アップストリームポートはどちらか一方しかアクティブにならない。
  • どちらのアップストリームポートがアクティブになるかは、表示中の映像ソースに応じて決まる。
  • 映像ソースが DisplayPort / HDMI のとき、USB-C と USB アップストリームのどちらをアクティブにするかは、ユーザー設定ができる。モニターの設定メニューで変更する。
  • 映像ソースが、USB-C のときは、必ず USB-C がアップストリームポートとしてアクティブになる。

という仕様だ。僕は MacBook Pro を USB-C で接続、 Windows PC を DisplayPort + USB 3.0 で接続している。

ゲームには使えるか?

あえてこのモニターをゲーム用途で買う人は少ないとは思うが、Apex Legends ガンダムオンラインなどをひととおりプレイしてみた。応答速度は速くも遅くもないので、元々60Hzのモニターでゲームを遊んでいる人なら、あまり気にならないのではないかと思う。ただ、画面が大きいぶん、近寄るとカクつきが目に付きやすい印象はある。ウィンドウモードでプレイするか、少し画面から離れると良いと思う。

普段からゲーミングモニターを使っていた自分としては、さすがに結構差があるものだなと感じた。

僕が U3219Q を買う前に使っていたメインモニターははDell S2719DG。こちらは TN で応答速度1ms。リフレッシュレートは 144KHz(OCで165Hz)。圧倒的にヌルヌル動く。

ガンダムオンラインのような 1080p@60Hz 固定のゲームで比較しても、S2719DG の方が残像が少ないためか、カクつきが少ない印象があった。

なお、U3129Q は応答速度の設定で、標準(8ms)と高速(5ms)が選べるが、変更してもあまり差は分からなかった。

総評

設置スペースがあるなら、正直どなたにでもおすすめしたいモニターだと思う。特に USB-C PDに対応した MacBook やノートパソコンをお持ちの方にはパーフェクトだと思う。32インチのモニターを机に置くのは少々大きすぎるかなと思っていたが、実際に置いてみるとベゼルの細さもあってか、驚くほど違和感がない。

不満があるとすれば、映像ソースを一発でトグルするスイッチがないことと、本体底面にUSBポートあと数個欲しかったかな、というぐらい。正直、どちらも大きな問題とは感じていない。

Dellのモニターは S2791DG に続けて大当たりで、僕は今後もDellをチョイスしたい気持ちになっている。

余談: 実は最初LGの27インチを買っていた

実は最初、さすがに32インチはでかすぎるし、値段が高いよな...と思って、LGの27UK850-Wを買った。 こちらも 4K IPS, USB-C PD対応。

たまたま Amazon に開梱しただけの新古品が数千円安で販売されていたので、まぁそれならいいか、と思って注文した。しかし、届いた商品には画面の半分ぐらいの面積に、数ドット間隔で緑の常点ドットがびっしり。久々に不良品を引いてしまった。

ということで、残念ながら返品。返品がラクAmazonで買っててよかった...。

一度、設置したおかげで実感したが、モニター製品はやっぱり買う前にできれば店頭で現物を確認したほうがよいと思った。気になる点としては

  • LGのロゴが真っ白でかなり目立つ
  • 机に置くと、カーブしたスタンド足がけっこう邪魔
  • 背面が白いチープなプラスチックで家電っぽい
  • 27インチながら電源が外部ACアダプタ

ただ、念のためフォローしておくと、他社より圧倒的に安い価格のモニターなので、コスト削減のトレードオフが、気になる点として見えているのだとは感じる。

ただ、モニターはモノがでかいだけに、このあたりが部屋にマッチするかは事前に吟味しておくと間違いがないと思う。僕の設置時の様子はこんな感じだった。

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スタンド足の間にキーボードが収まればまだよかったのだが、これが絶妙に入らないサイズ。スタンド足付近に空間はあるのに、実質デッドスペースだ。普通に台状のスタンド足よりも、遥かに大きな面積を潰してしまっている。

これは机で使うPC向けモニターではなく、ローボードに乗せるテレビのデザインのように思える。

改めて店頭でも何機種か確認したが、最近のLGのモニターはほとんどこの形状のスタンド足を採用しているようだ。

机に置いて利用するのであれば、VESAのアームかスタンドを別途入手するのがスマートかなと思う。