OWONのUSBオシロスコープVDS6102Aを買いました

オシロスコープの記事が連続ですが、OWONのUSBオシロスコープVDS6102Aを買いました。 振幅解像度が最大14bitsとのことだったので、たまらず。

実は半年前に買っていたのですが、すっかり積み機材にしてしまっておりました。 たまたま今日、オシロを使わないとデバッグできない案件があり、そういえば...と開梱した次第。

価格は Aliexpresss で 280㌦(送料込み298㌦)でした。日本の Amazon だと 39,800円ですね。

開梱

まず、届いた箱がこちら。販売ショップ側の問題ですが、剥がしにくいバーコードをべったり貼られていました(涙

開けるとこんな感じ。

本体の下にCD-ROMとマニュアルの袋。

袋を裏返すと、プローブが2本入ってます。

袋を取り出すと、電源ケーブル、USBケーブル(Type-A to C)、ACアダプタが入ってました。

使ってみる

結論から言うと Mac上のParallelsで動かしているWindows 10にドライバとオシロスコープのソフトウェアをインストールし、無事動作しました。 かなりマニアックな環境ですが、Parallelsでも大丈夫でした。

セットアップ

CD-ROMにドライバとオシロのソフトが入ってるようですが、CD-ROMドライブは押入れなので、ネットから入手します。

NI VISAドライバのインストール

マニュアルには「NI VISAドライバのバージョン16.0」をインストールするように指示があったのですが、古くてリンクが消えています。 NIのサイトにいって、NI VISAドライバのソフトを入手しました。バージョンは 21.0.0 でした。

NI-VISA のダウンロード - NI

インストールすると、デフォルトで .NET 関係のコンポーネントSDKなども追加インストールされます。いくつかはインストールしなくても大丈夫そうでしたが、よくわからないので、とりあえずデフォルトに従ってインストールを済ませました。

オシロスコープのソフトのインストール

インストールしたら、OWONのサイトのVDS6000のページの下の方からVDS6000series PC softwareをダウンロードしてインストールします。

セットアップ時に言語にEnglishを選択したのですが、なぜか起動するとぜんぶ中国語です。次の図のようにメニューを出して言語をEnglishに切り替えてやります。

VDS6102Aの接続

付属のUSBケーブルでPCとVDS6102Aを接続するだけでOKでした。ケーブルを接続してからVDS6012Aの起動が完了するまでには10秒ほどかかるようです。起動完了すると本体後部のランプが赤から緑に変わります。ちゃんと電力を給電できるケーブルなら、付属のACアダプタは接続しなくても問題ないようです(なお、手持ちのいい加減なスマホ用USB-Cケーブルではダメでした。おそらくPD対応のケーブルじゃないとダメなのかなと思います)。

使ってみた

特になにも迷うことなく、普通に波形が観測できました。物理オシロとは違いマウス操作できるので、快適ですね。

ただ、このソフトは物理オシロのインタフェースをパソコン上に作った、という感じでした。 マウスホイールでズームしたり、ドラッグ操作で位相をずらすといった、モダンな操作はできません。

モダンなものが欲しければ、NI-VISA経由で自作すればいいのかな...大変そうですが。 あと、NI-VISAはMacLinuxでも動くので、OSSMac/Linux版のオシロもあるのかな?と思ったのですが、イマイチ見つかりません(→ macOS版ありました。追記参照)。VDS1022用には OSS 作ってる人がいた のですが。

NI-VISA についてぜんぜん知識がないので、まぁボチボチ調べていく感じかなぁと思います。

追記: コメント欄で教えていただきましたが、香港のOWONのサイト には macOS 版ソフトウェアがありました!