自動猫トイレ「PetSnowy」を買ってみた

この記事には説明の正確性を重視してモザイク加工なしの猫トイレ画像が含まれますのでご注意ください。

はじめに

前回、「デオトイレ脱臭ファン+」の記事を書きました。

brezza.hatenadiary.org

結論から言うと、「デオトイレ脱臭ファン+」はとても良い製品だったのですが、我が家の猫トイレとしては、残念ながら完璧なソリューションとはなりませんでした。 今回はさらに自動猫トイレ PetSnowy という商品も追加で導入し、ようやく安心して暮らせるトイレ環境が完成した、その顛末となります。

※この記事にはAmazonアフィリエイトのリンクが含まれていますが、製品本体は完全に自費で購入しており、PR記事ではありません。本記事は、そもそも猫トイレについて検索しても案件PRの動画やブログばかり出てくるため、実際にしばらく使ってみてのレビューが非常に少ないことが気になってまとめた記事になります。商品をリンクから買うかどうかは私にとってさほど重要ではなく、基本的には、自分と似た課題に直面している方への参考になればと思って記事を書いています。

我が家の課題

我が家には猫A(16歳,オス,5kg)と猫B(6歳,オス,5.5kg)の2匹の猫がいるのですが、猫Aがとっても神経質です。 ちょっとでもトイレの臭いが気になると、すぐにトイレ外で脱糞してしまうのです (不思議なことに、オシッコの方は特に粗相しません)。

よく観察してみたところ、猫Aは次のような行動を取るようでした。

  • トイレから猫Bのオシッコのニオイがした場合、トイレ外で脱糞する。
  • トイレからウンチ(猫A,Bを問わない)のニオイがした場合、トイレ外で脱糞する。

トイレは複数台設置していましたが、猫Aにとっては、隣接しているトイレのニオイでもアウトなようで、 複数台あってもほとんど効果がありませんでした。

前回の記事で設置した「デオトイレ脱臭ファン+」は、人間からすると臭い除去はかなりのものだったのですが、猫Aにとってはまだ気になるようで、一度でも猫Bがオシッコをしたトイレでは頑なにウンチをしない(オシッコはするのに...)という強固な態度を見せました。

トイレを頻繁に掃除すればいいんじゃないか?といわれると、そのとおりかもしれませんが、我が家の猫はどちらも24時間で2〜4回ほどオシッコ、1〜2回ほどウンチをします。猫は2匹いますから、この頻度だと、排便後に即座に掃除を行うのは困難です。

それでもここ2年ほどはかなりがんばって、猫のトイレを私の仕事場の近くに置き、ちょっとでもニオったらすぐに拾いに駆けつける、という身を挺した対策を取っていました。ですが、これはなかなかのハードワークであり、そのストレスは計り知れないものがありました。

また、掃除したとしても、見落とした糞尿がトイレにちょっと残っていたとか、掃除しても猫砂からニオイが取れるまでに1時間ほど掛かります。その間に猫Aがトイレに来てしまうとアウトです。労力の割には、あまり効果が得られていませんでした。

結局、深夜私が寝ている時間帯に、猫Aにトイレ外で脱糞され、刺激的なウンチ臭で目が覚める...という最悪の結果が、ほぼ隔日で繰り返されておりました。トイレ外で脱糞されると清掃に精神を削られるので、個人的には、もう軽い介護疲れのような状態となっておりました。

猫Bの方は、何も気にすることなくスマートにトイレでウンチもオシッコもできているので、正直まったく手がかかりません。猫の気質でだいぶ違うものです。もし我が家の猫が猫Bだけであれば、おそらくデオトイレ 脱臭ファン+だけで問題なかったことでしょう。

自動猫トイレの検討

しかし、まだ希望はあります。トイレが綺麗でありさえすれば、猫Aはそこでトイレをしてくれます。 したがって、「24時間対応で、猫が排便したらオシッコでもウンチでも即掃除する、しかも臭いが残らないように」が実現できれば、解決するはずです。

人力でこれを実現するのは不可能ですが、技術の進歩によって、数年前から「自動猫トイレ」製品が次々と発売されています。ぜひともこの技術を活用したいところです。

「自動猫トイレ」は、私の記憶だと、4年前ほど前までは Litter Robot という製品ぐらいしかなかったと思います。

実は猫と暮らし始めてから数ヶ月で、この製品を導入しようか?とかなり検討しました。ただ、当時は確か15万円ぐらいと高価で、さらに海外仕様で巨大だなと感じたため、その際は購入を見送りました。

その後、2年ほど前からベンチャーによる製品がポツポツと出始めて、今では Amazon を「自動猫トイレ」で検索すると、3〜8万円ぐらいの自動猫トイレ製品が大量に出てくるようになりました。

今回は、購入の候補として、2024年5月ごろ、WEB検索で見つかった自動猫トイレのほぼすべてを確認しました。 その中で私が特に注目したのは PAWBBY, Neakasa M1, PetSnowy です。

いずれも、自動猫トイレの中では低価格な方ではありませんが、上記の3製品は、WEBサイトがしっかり作られていて、仕様等がかなり分かりやすくて安心できたのが注目の理由です。また、どう考えてもそんなに安く作れる製品ではないと感じたので、極端に安すぎる製品は検討から除外しました。

PetSnowyとNeakasaはクラウドファンディングでも販売しており、人によっては怪しいと感じるかもしれませんが、私はベンチャーが頑張ってるのだろうな、と逆に好印象で捉えました。

最終的には、サイズが巨大な点が気になりましたが、PetSnowy (光触媒脱臭内蔵型)を選択しました。 理由は以下のとおりで、筐体が「でかい」以外の弱点が少なそうだったからです。

  • 猫トイレ全体が完全にカバーされており、脱臭装置内蔵で、臭い漏れがが少なそう
  • 猫トイレの入口に砂落としゾーンがあるため、猫砂の飛び散りが少ない
  • 砂落としゾーンのおかげで、万一猫がトイレの外に尻を向けて排便した場合でも、はみ出しの被害が筐体内に収まる

不安点としては、筐体全体がカバーされているので我が家の猫が怖がって入らないのでは?という点です。 これは、実際に買ってみないと分かりません。

あと、もう一つの大きな不安点は猫のお腹が緩かったらどうなるのか。 これはPR記事が触れないことなので、これも実際に買ってみないと分かりません。

ということで、早速 Amazon で PetSnowy(光触媒脱臭内蔵型) をポチりました。 2024年5月中旬に購入し、セール中だったので税込み 61,350 円でした。

PetSnowy 到着

Amazon から到着した箱がこちらになります。

PetSnowy到着時の箱

自分が人生で購入したガジェット?としてはおそらく最大級のサイズになるかと思います。 予想はしていましたが実際に届くと迫力があります。しかし、家具と考えるとまったく普通のサイズではあります。

この箱の中に確か本来の化粧箱が入っていたと思うのですが、すみません、撮影を忘れました。

開梱すると、クイックスタートガイドがお出迎え。 78cm✕54cmのクイックスタートガイドって、人生でまず見ることがないと思います。私は爆笑しました。

クイックスタートガイド(表)
クイックスタートガイド(裏)

専用のゴミ袋10枚パックが3パックついてます。これは嬉しい。

専用ゴミ袋10枚✕3パック

筐体類はかなり厚みのある発泡スチロールでしっかり梱包されています。 なんというか、この時点で結構これを作った人の本気度を感じてます。

取り出してみたところ。かなり頑丈。 大きいですが、フタは思っていたより軽くて取り外しは簡単です。

本体の設置

パーツが少ないので、スタートガイド通りに特に悩むことなく組み上げるだけで設置できます。 本体下部だけ重いですが、あとのパーツは軽いので、簡単です。

以下は、配置中にデオトイレ脱臭ファン+と並べたところ。 サイズ感がよく分かると思います。

猫砂を入れる部分は意外かもしれませんが、柔らかいゴム製クッションです。 本体を購入すると最初から装着されていますが、簡単に取り外せます。 別売で追加購入できます。

砂落としのパッドもゴム製です。こちらも本体に1枚同梱されていますが、追加でも購入できます。

水で丸洗いした後の乾燥時間も考えて、私はクッションもパッドもどちらも一枚づつ追加購入しました。

猫砂は、従来から使っていたライオンの「猫砂ニオイを取る砂」を入れました。

猫砂を入れたところです。

トイレのゴミ袋部分は本体下部のトレイに取り付けます。

トレイを閉めると中で袋が自動的に開くようになっています。 本体内の回転体部分を少し外してから見るとこんな感じ。

本体側にある茶色いフェルト状のブラシは、猫砂のゴミ袋外への散らばりとニオイの拡散を減らすものです。 本体到着時点で最初から(たぶん両面テープで)装着された状態です。

このブラシが汚れたらどうするのか?というのが疑問だと思いますが、やはり消耗品扱いのようで、 PetSnowyのサイトで「SNOW+ シールストリップ」という商品名で2,000円で販売されていました。このサイトから日本への発送ができるかどうかは不明です。現時点(2024年6月)で確認したところAmazonや日本のサイト(https://www.petsnowy.jp)では取り扱いがなさそうでした。

なお、1ヶ月ほど稼働させてみた感じでは、このブラシはそこまで汚れる感じではなく、サッと拭くぐらいで問題なく使えております。

さて、トレイを開けると、また袋は自動で締まって出てきます。 したがって、ニオイ漏れは少ないです。 ただ、完全に密閉される訳ではないので、無臭ではありません。 逆にいうと密閉されないので、自分で袋を開いて中を確認することができます。 私は自由度が高くて、これはメリットと感じました。

次の写真は筐体の上部カバーを取り付け、付属の「のれん」も付けてみたところ。けっこう可愛いですね。

本体の操作ボタンは3つのみです。

PetSnowy本体の操作ボタン

左側のホウキのマークのボタンが「固まった猫砂やウンチをゴミ箱に捨てる」清掃ボタンです。 真ん中のゴミ箱ボタンは「すべての猫砂をゴミ袋に捨てる」ボタンです。 右側のボタンはリセットボタンで、猫砂を入れた後などに、本体の重量計をリセットするために使います。

消臭機能を手動で起動するボタンはありません。清掃ボタンを押すと消臭も一緒に実行されます。 清掃と無関係に、任意のタイミングで手動で消臭実行する場合はアプリからのみ操作できます。

ところで、真ん中のゴミ箱ボタンは正直、破壊的操作のボタンなので、こんなに押しやすい位置にない方がいいと思うのは私だけでしょうか...。 慣れないうちは清掃ボタンと混乱して押してしまうので、注意が必要と思います。私は設置直後に2回、誤ってすべての猫砂をゴミ袋に捨てました。

なお、猫が誤って触らないようにすべてのボタンを一括でロックする機能は存在しています。アプリから設定できます。

アプリのセットアップ

セットアップはスマホでPetSnowyアプリをダウンロードして、PetSnowy本体と接続するだけです。

私はiPhone版を使用しました。セットアップの途中でアプリが位置情報を求めてくるのがちょっと不安になりますが、これ実はアプリではなくスマホ側の制限で「Wi-FiSSIDを自動取得するためには位置情報を取得する権限が必要」なので、仕方ないんですよね...。気になる場合は位置情報の取得を拒否してSSIDを自分で入力すれば先にすすめることができます。

実は私は先行して、PetSnowyの給水器と給餌器も所有していたので、アプリはインストール済みで、PetSnowy本体への接続は特に問題なく完了しました。

ただ、アプリとPetSnowy本体を接続した後、セットアップガイドでは「リセットボタンを押すと2分間のセルフテストが走る」とあるのですが、これがどうしても動きませんでした。 リセットボタンを押しても何も反応しません。一度 PetSnowy 本体の電源を抜いて、もう一度電源を差し直し、しばらく待ってからリセットボタンを押したところ、セルフテストが掛かりました。 なんとなく不安ですが、その後はちゃんと動いているので、良しとしましょう。 もしかすると上部カバーをちゃんと取り付けないと動かないので、カバーの位置が少しズレていたのかもしれません。

なお、これはいろんなレビューで言われていますが、アプリの翻訳はけっこう変です。 また、1回しか押せないボタンを2回連打すると、2重に画面が開くなどの不安な挙動も見られます。 猫トイレのログ機能が付いていますが、間違った内容が記録された場合の修正が全くできないという、機能不足もあります。

実用上、そんなに問題はないですが、本体側の丁寧な作り込みと比べると、アプリの完成度にはギャップが感じられました。 アプリ側はまだこれから改善される段階であると期待しましょう。

ところで、アプリには、猫がトイレに入ったことを記録し、トイレから出ると通知してくれる仕組みがあります。 多頭飼いの場合、猫の識別は猫の体重のみで行われるようですが、我が家の猫2匹は約500gほどの体重差があるため、わりとうまく識別ができていると思います。

ただ、PetSnowry本体側の体重計の精度はさほど良くないようで、たまに計測値がブレて、どっちの猫か分からなくなることがあります。 猫が入ったこと自体の検出に失敗するようなことはないので、我が家では、トイレ前にネットワークカメラのTapoを設置して録画し、 後から目視でどっちの猫が入ったか確認できるようにしてしまいました。

実戦投入!

さて、設置はすみましたので、さっそく猫が入るかどうかを確認していきます。 最初は上部のカバーを外さないと入ってくれない、というレビューもみかけたのですが、大丈夫なような気がして、とりあえず「のれん」だけ外してカバーは付けた状態で様子をみることにしました。一度だけ、砂落としの部分に餌(カニカマ)を置いて食べさせ、怖くない場所だよ、という印象を付けました。

すると、なんと設置後半日もしないうちに、猫A, 猫B共にトイレを使ってくれるようになりました。最初の関門はあっけなくクリアーです。

しかし「ちゃんと粗相なく使ってくれる」までにはここから、いろいろな対策が必要でした。

猫砂がゴミ袋に落ちない

まず、これはなんと初回のオシッコでいきなり問題発生したのですが、猫砂のクッションゴムに、オシッコで固まった猫砂がガッチリ貼りついてしまいました。 結果として、猫砂がゴミ袋に落ちないままクッションゴム側に残ってしまったのです。何度手動で猫トイレ側を回転させてみても、落ちません。 設計上、ゴムに猫砂が貼り付くことは想定されているとは思われ、このようになった場合、さらに何度か猫がトイレを使って猫砂が追加で固まって重くなれば、最終的には落ちるのだと思います。

しかし、我が家の場合は困ります。固まった猫砂がクッションゴムに貼り付いた状態だと、猫Aが嫌がってそこでトイレをしなくなってしまう可能性が高いのです。

猫砂を変えてみる

ということで、猫砂を変えると改善するのかな?と思って、猫砂を公式に推奨されていた新東北科学工業の猫砂に変更してみました。

しかし、これはダメでした。クッションゴムへの貼り付きが改善しないどころか、猫砂が細かすぎて、部屋にとにかく散らばる、散らばる! ウチの猫の爪にはよく引っかかるらしく、猫トイレの入口が猫砂だらけとなってしまいました。

ということで、猫砂は早々にライオンのニオイを取る砂に戻しました。

フードシリコンスプレーを塗布

クッションゴムの表面を指で触ってみると、とてもしっとりとしていて、貼り付くのはやむなしという感じがします。 このような面に対する貼り付き防止といえばシリコンスプレーかなと思い、自己責任で塗布してみました。

とはいっても通常のシリコンスプレーだと健康に影響があるかもしれません。 配慮して、フードシリコンスプレーという、食品機器に使っても大丈夫なものにしました。

効果はてきめんで、シリコンスプレーの塗布後は、ほとんど貼り付きがなくなりました。

参考までシリコンスプレー塗布前に、1週間ほど使用した後の貼り付きがこんな感じです。 写真にはありませんが、毎回5〜10cm台の砂塊がガッチリと付き、それは毎回手作業で落としていました。 これは巨大な砂塊は取り除いた後での、水洗いする前の写真です。

シリコンスプレー塗布後、1週間ほど使用した後の貼り付きがこんな感じです。 大きな砂塊が付くことはなく、特に手で砂を落とさなくても、この状態です。

ただ、シリコンスプレーはこのように絶大な効果があるものの、非常によく滑るので、万一猫が肉球や身体に付けて廊下などを歩き回ると、滑って(人間側の)事故につながる可能性は否定できません。 私は極めて薄く(一度塗布した後に紙でサッと拭き取る感じ)、さらに猫が接触するような箇所には付着しないよう慎重に範囲を絞って塗布しました。今のところ問題は起きていませんが、あくまで自己責任で行う方法かなと思います。

(追記) ネットでいただいた情報だとスプレーなどを掛けなくても「しばらく使っているうちにこなれて猫砂は貼り付きにくくなる」そうです。使い始めのしばらくは、貼り付いていたら手で剥がしてもいいのかもしれません。

ちなみに今、この記事を書きながらググって気がついたのですが、公式Xで重曹を使う方法が紹介されていました。 公式には、こちらの方法が推奨になるのかなと思います。

ハミ出し粗相に対策する

PetSnowyの稼働直後は、猫A,B共に不慣れなせいかハミ出し粗相がありました。 猫Bの方はすぐ慣れてきたのですが、猫Aはけっこう盛大にはみ出してしまいます。

2匹とも「猫砂」が入った部分だけでなく、「砂落とし」の部分もトイレの一部のような感じがするのか、 猫砂の部分に顔を突っ込んだ状態で、砂落とし側に向けて排便してしまうようなのです。

砂落とし側に向けて排便してしまうと結構大変で、砂落とし部分の清掃ぐらいならまぁ良いのですが、 排泄物が猫トイレの回転体と猫トイレ本体の間に挟まった状態で自動清掃を開始してしまうと、一大事です。

そこで、2つ対策をしてみました。 結論から言うと、2つの対策のどちらに効果があったのかは分かりませんが、 砂落とし側への粗相は、非常に少なくなりました。

対策A: 砂落とし側に明かりをつける

これは海外のYouTuberさんがやっていたのを見掛けて、参考にした方法なのですが、砂落し側の天井部分に、USBの人感センサーライトを設置しました。

猫はわずかでも光があれば目が見える生物なので、このライトは明るさの確保が目的ではありません。砂落とし側が明るいことで、砂落とし側を「トイレの外だ」としっかり認識してもらおうという考えです。

また、人間側も、トイレのカバーを付けた状態だと中が暗すぎて、粗相しているのかどうかイマイチわかりにくいという問題がありました。このライトをつけることで中が見やすくなり、チェックがとても簡単になります。

このライトは、背面に磁石が付いていて、金属板が付属しています。 金属板をまず両面テープで設置場所に取り付けて、ライト本体は磁石で金属板に取り付けるので、自由に着脱ができます。

こんな感じで本体カバーの天井裏側に設置しています(隣に映っている緑の物体は、後述する追加の対策で私が付けた脱臭剤です)。

本体カバーの壁側に付けると、猫がトイレ中に眩しくて気になるかなと思って、天井側に付けました。 この位置に設置すると、猫がトイレの入口付近を覗き始めたタイミングでライトがうまく点灯してくれました。

対策B: 砂落としの上にマットを敷く

砂落としは砂を引っ掛けるという意味では大変すぐれているのですが、砂落とし側に粗相されると、その後の洗浄が大変です。 というのも、

  • 凹凸が多いので粗相したウンチが引っかかって拭き取れない
  • 表面のゴム素材にウンチがけっこうくっつく

という感じです。もちろん水で丸洗いできるのですが、ちょっとでも粗相されると、 丸洗いが必須となるので、粗相が多いとちょっと面倒です。

ということで、砂落とし側にマットを自作して敷いてみました。

この自作のマットは、猫トイレを設置した部屋に敷いてあるAmazonのペット用タイルマットを 加工したものです。

作成は、元々の砂落とし側の形状をトレスした型紙を作って、マットに乗せてカッターとハサミで切りました。 型紙さえ作ってしまえば、1枚あたり数分で作れると思います。

このマットを置いた狙いは以下のとおりです。

  • 部屋のマットと同じ素材なので、猫が「マット側はトイレではない」と認識してくれると期待
  • 万一粗相されても、マットを洗うのは簡単。最悪、捨てれば良い(1枚あたり215円)

実際に敷いてみたマットが以下の写真です。

自作の砂落し部用マット

結果として、狙いどおり、粗相はほとんどなくなりました。 稀に発射位置をミスったウンチがコロコロっと転がってマット側に行くことがありますが、 軟便でなければサッと取り除いて拭き取る程度で済みます。

弱点は、猫砂のトラップ力が若干落ちるため、自動猫トイレの入口あたりに少々猫砂が散らばる頻度が増えることです。 しかし、粗相されることと比べれば、まったく問題ない弱点と思います。

ちなみに失敗談として、このマットを置く前に一度、猫用のペットシーツを敷いて試してみました。これはまったくダメで、猫Aからペットシーツ上に盛大に脱糞されてしまいました。

「のれん」は外しっぱなしで

PetSnowyはトイレの入口に「のれん」を付けられるようになっています。 この「のれん」は臭いがトイレ外に出るのを抑えるという意味では良いのですが、トイレ内に臭いを貯めてしまうということでもあります。 私の実感としては、本体の光触媒消臭システムが作動しても、ゴミ袋側から来る臭いがなかなか取り切れず、のれんの内側でずっと臭いがこもりっぱなしになるような印象がありました。

また、我が家の猫たちはのれんを付けた状態だと、トイレに入る前にすごく慎重に、のれんの中を伺います。 もしかすると内部にニオイが貯まって、ちょっと入るのが嫌なのかもしれません。

そのへん実際猫がどういう気持ちなのかは分かりませんが、猫Aの様子を動画で撮影したところ、散々「のれん」の内側を気にした後で、結局、トイレに入室せずにトイレの入口手前で脱糞するという行動を繰り返していることが分かりました。

もっと猫Aが「のれん」に慣れてくると違う行動になるのかもしれませんが、ひとまず「のれん」は外したままで使うことにしました。

それでも粗相する、猫Aへの対策

ここまでの対策で、かなり粗相は減ったのですが、それでもまだ数日に一度は猫Aが粗相してしまうことがありました。 観察してみると、どうも自動清掃機能が働いてウンチがゴミ袋内に回収されても、やっぱりウンチのニオイいが嫌で、トイレを使わないようです。ウンチのニオイが嫌だと、猫Aはトイレからダッシュで駆け出してくるのです。その様子が動画に映っていました。

実は、ニオイの点は人間である私も結構気になっており、ゴミ袋側にウンチが入った状態だと、結構気が付くことが多いです。

そこで、以下の1〜4の対策をしました。

対策1: 3時間毎に定期消臭

アプリからPetSnowyの定期消臭機能を設定し、3時間毎に10分間、定期的に消臭が実行されるようにしました。

設定すればPetSnowyの光触媒消臭機能を24時間稼働させっぱなしにすることもできるようなのですが、稼働させすぎて壊れないか?というのが気になって時間を絞りました。 また、消臭機能の動作中に発生する光やオゾン臭を猫が気にするのではないかも気にして、3時間ごとの稼働としました。

対策2: 本体内に脱臭剤を貼付

PetSnowyの本体カバーの天井部分に、脱臭剤を貼り付けました。 対策1で24時間の消臭は行わないことにしたものの、できるだけ脱臭はしたいので、気休めかもしれませんが市販の消臭剤を貼りました。 うっすら効果があるような...?

対策3: ゴミ袋の交換頻度をUP!

ゴミ袋が満杯にならなくても、1〜2日で交換するようにしました。 ゴミ袋は1枚80円ぐらいなので、高いとえば高いのですが、粗相されることに比べればもう全然マシと考えました。

対策4: ウンチは手作業で除去

猫砂に小さいウンチの破片が残ることがあるので、見つけ次第、手作業で取り除くようにしました。 また、 時々、ゴミ袋のトレイを空けて、手作業で貯まったウンチを取り除くようにしました。

結局、手作業でウンチを取るなんて自動猫トイレの価値あるの...?と思われるかもしれませんが、毎回取り除く必要はありません。 気がついたら取り除く程度で良いので、今まで数時間間隔で掃除をしていた労力と比べると圧倒的な改善です。

トイレ外での粗相の清掃はキツいですが、正常にゴミ袋に収まっているウンチを拾うことは、なんと簡単なのでしょう! (猫がいなければ、そんなドMな耐性を身につけなくともよかったんでしょうけど...)

対策の結果は?

これら1〜4の対策によって、猫Aの粗相は、無事収まりました!!

よもやま

ニオイについて

ニオイについては、完全密閉ではないので、清掃が作動してゴミ袋に排泄物が処理された状態でも、やはり知覚できます。

付属のフレグランスなどもあるのですが、私が無香・無臭を志向しているため、フレグランスは使用しておりません。 フレグランスの開封すらしていないので、猫が嫌がるかどうかや、どんなニオイかなども不明です。

現状、脱臭機を併用することで、個人的にはほぼニオイが気にならないレベルまで追い込めていますが、 これについてはまた次回の記事で触れたいと思います。

軟便だったらどうなるの?

冒頭でも書きましたが、猫のお腹が緩かったどうなるのかについてです。 結論としては、猫砂にきちんと収まるように軟便が排泄されれば(軟便なのでニオイが強い以外は)問題ないです。 PetSnowyの導入直後は、猫Aが砂落とし側にしてしまった軟便を、後足に付けてトイレから出てきたことがありますが、 猫Aが慣れてきてからは、いちおう大丈夫そうです。

猫砂外に軟便をハミ出された場合でも、結局、便は清掃時にどこかしら猫砂の上に落ちるので、軟便が回転体内部のあちこちにべっとり拡散するようなことはありませんでした。 ただ、猫砂が存在しない部分に付着してしまったものについては、手作業での清掃が必要になります。

なるべくショッキングでないよう、控えめな写真を貼りますが、猫砂の端っこの方に軟便をされると、その部分に、どうしても便が残ってしまいます。

特に、クッションゴムを止めているプラスチックの出っ張り部分に軟便が入り込むと、簡単に拭き取ることが難しいです。 入り込んでしまった場合は綿棒を使って清掃するとか、ひどい場合は、クッションゴムを外して清掃する感じになるかと思います。 (あまり気にしない人なら、乾燥するまで待てばニオイは落ち着くので放置もできますが)。

また、以下の写真は、猫トイレと砂落としの境界部分にハミ出てしまったものが、運悪く猫トイレの回転体の外部に回ってしまった場合の写真です。 猫トイレが清掃のために回転したので、回転体の外部にそれが付着してしまっています。

上記の写真は猫砂が付着したケースですが、これが軟便で発生することはありえます。 ただ、ウチの猫は現在では猫トイレと砂落としへの境界部分へのハミ出しはほぼなくなったので、 上記の写真のような状態で軟便が付着するリスクはかなり低くなっています。

また、仮に上記の写真のような状態になっても、微量であれば猫トイレの回転に合わせてウェットティッシュなどで簡単に拭き取れます。 少し量が多い場合でも、回転体全体を簡単に外すことができるので、外して清掃することができます。

総評

自動猫トイレPetSnowyは、かなり本気で作られている製品だと感じました。 筐体のサイズをここまで大型にすることは、開発側でもきっと葛藤があったと思いますが、猫砂やニオイの飛散を抑えつつ、猫がちゃんと快適にトイレできるようにすると、これ以上コンパクトにすることは難しいのではないでしょうか。相当考え抜かれた結果なのではないかと思います。

PetSnowyに切り替えて約1ヶ月強が経過しましたが、我が家の猫にとってPetSnowyはとても快適なトイレらしく、以前のトイレで用を足すことはほぼなくなりました。猫Aが気難しいがために、こまめな清掃は必要ではあるものの、以前の猫トイレとは比較にならないほど少ない労力で、粗相されない生活を送れるようになりました。

我が家の猫Aのような神経質な猫に対しては、自動猫トイレの利用が非常に効果的な可能性があると思います。 ただし、我が家の場合は、猫側が自動猫トイレに慣れることと、猫に合わせて対策することの両方が必要で、安定して猫が粗相しなくなるようになるまで、試行錯誤しつつ1ヶ月近く掛かりました。導入直後は「やっぱり自動猫トイレでも粗相を抑えるのは無理かなぁ...」と諦めかけた瞬間もありましたので、粗相対策が目的である場合は、即効性を期待するのではなく、気長に取り組んだ方がよいかと思います。

PetSnowyについて未知数なのは耐久性です。 まだ1ヶ月ほどしか使っていませんので、経年劣化でどのようなことが起こるのかは分かりません。 また、ウチの猫Aは高齢なので、ここから足腰が弱ったりボケてくるとどうなるのか...という点も分かりません。 これらについてはまた何年か使ってから追記しようかなと思います。

猫臭ゼロを目指して〜「デオトイレ脱臭ファン+」を買ってみた

はじめに

数年前から家に猫が2匹おります。 自ら飼ったものではなく、妻の連れ子です。

実際に猫と暮らし始めるまであまり意識したことがなかったのですが、猫はとにかく糞尿が臭いです。 自分はぜんぜん潔癖ではないので、大丈夫かなぁと思っていたのですが、ダメでした。 個人差あると思うのですが、私の鼻はアンモニア臭に極めて敏感なようです。

トイレは頻繁に清掃するものの、臭いは家のクローゼットの中に貯まったり、 壁や床に染み付いたりしてしまうので、家全体から、うっすら動物園のような臭いがします。 家から持ち出したカバンを外で開き、そこから猫臭がしたときは絶句しました。

猫の飼育歴が長い人は臭いに鈍感になって徐々に分からなくなるようなのですが、 私は何年たってもぜんぜん慣れません。帰宅してドアを開けるたびに異臭でげんなりです。

しかもトイレ掃除がちょっとでも遅れるとトイレ外に粗相する猫がおり、 毎日毎日、猫関係の清掃作業に30分ほど掛けているような感じでした。

このままでは残りの人生の数%が猫の世話で消費されてしまう、そんな人生は嫌だ……!!

脱臭機 PLAZION

そこで、まずはトイレの脇に脱臭機を置いてみました。富士通のPLAZIONというやつです。

電源が必要ではありますが、脱臭力が高く、フィルター交換不要というスグレモノです。 これで確かにある程度の臭いは取れましたが、多少効果があるかな?ぐらいの感じです。 糞の臭い(窒素化合物)はおそらく空気より重いので、床置きした脱臭機が吸い込んでくれるような 気がするのですが、尿臭(アンモニア系)は空気より軽いせいか、脱臭機をフル稼働させても ほとんど変わった気がしません。

ニオイを取る砂へ

当初、当家の猫トイレはペットシーツの上にシリカゲルでできた猫砂という構成でした。 しかし、シリカゲルの脱臭力は弱めで、ぜんぜん脱臭効果は感じられません。 おまけに飛散したシリカゲルを踏んだ時の痛さといったら!

そこで、次は猫砂を色々変えて試しました。飛び散りにくい木製や紙製の猫砂は猫から 評判が悪く、粗相が収まりません。そこで、猫砂が多少飛散することは我慢して、 猫が大好きで、踏んでも痛くなく、脱臭力も高い「ニオイを取る猫砂 鉱物タイプ」を 採用しました。

これで一定の改善はありました。しかし、完全に満足できるものではありません。 猫砂を取り替えた直後は大変良く、すばらしい!と感じるのですが、 取り替えて数日もすると地獄のような異臭を放ち始めます。

固まった部分の猫砂はもちろんすぐ廃棄しますが、取りきれなかった細かい破片や、 トイレ底に貼り付いてしまった猫砂から、えもいわれぬ揮発臭が漂ってきます。

猫砂が完全に乾くレベルまで待つと臭いはぐっと減るのですが、 砂が乾く速度より猫2匹が放尿する速度の方が圧倒的に速いので、どうにもなりません。 トイレの台数を増やせば改善するかもしれませんが、狭小住宅では限界があります。

また、糞の臭いに猫砂はやはりパワー不足でした。硬い便ならある程度猫砂が吸着する気はするものの、 軟便にはまったくの無力。我が家の猫は1匹が非常におなかを下しやすいので、そこも困りものです。

デオトイレ脱臭ファン+

そんな感じで、これ以上の対策はないのか...と思って暮らしていたのですが、 今年(2024年)に入って「デオトイレ脱臭ファン+」が発売されたことに気が付きました。

糞の臭いをファンで上から吸い取るという、直球で素晴らしいソリューション。 しかもデオトイレは猫砂の下に吸水シーツを引くタイプなので、猫砂のこびりつきによる 臭いの発生からも開放されそうです。

ということで、1台ポチッてみました。 届いたものがこちらです。

脱臭ファン付きデオトイレ セット内容

ファン付きの本体の他に大きめの猫砂、消臭シート、スコップが付いていて、正直これだけあれば 猫を買い始めることができるスターターキットです。

組み上げ時の本体サイズは高さ52cm、幅39cm、奥行き49cm。 少々サイズは大き目ですが、猫が気持ちよくおトイレするにはこのぐらいのサイズは必須でしょう。

高さが結構ありますが、ファンなしの従来品のデオトイレ本体は幅42cm奥行き54cmなので、 実はファン付きのほうが底面積は一回り小さいです。

したがって、形状はそっくりなのですが、従来品のデオトイレに、このファン付きデオトイレの カバー&ファンを載せることはできません。私はできると思っていましたが、勘違いでした。

ところでこの手の製品を買う時、意外と色やサイズが気になる電源アダプタはこんな感じです。

電源アダプタ
電源アダプタ

ケーブルはひっかき耐性のある不織布ケーブルですが、さらにそれを保護するプラスチックの保護カバーもついています。 さすが日本の大手メーカーの製品です。

電源ケーブル
保護カバーをつけているところ

保護カバーは自分で巻きつけるのですが、ちょっとめんどくさいです。手作業で10分ぐらいかかります。 ウチの猫はケーブルにいたずらをすることはほぼないのですが、念のため巻いておきました。

本体の組み立てはパーツを載せるだけなので何も悩むことはありません。 組み上げて置いた状態がこんな感じです。

脱臭ファン付きデオトイレ

入口に自前のペットシーツを敷いていますが、これはハミ出し粗相対策です。 ウチの猫、なぜかオシッコは顔をトイレの外に出してやるのに、ウンチは顔をトイレの中に入れてやるんですよね...。 なので尻元がおぼつかず、外にポロリしてしまうことがあるのです。

使ってみたら...すごいぞ!

稼働させてみましたが、まずファン音が極めて静かです。 弱中強の三段階で選べるのですが、「強」にしてもぜんぜん音が気になりません。 猫もまったく気にしていない様子です。

ウチの猫は新品のトイレが大好きなので、すぐに大喜びで使い始めてくれました。 付属の猫砂が大きめなので、嫌がるかなと思ったのですが、2匹とも大丈夫でした。

気になるウンチの脱臭効果について、実はあまり期待していなかったのですが、 ホントに臭いがしなくなってびっくりです。

ウンチしているまさにその現場にいると臭いますが、 ウンチ後、30分後ぐらいすると何の臭いもしないので、本当にウンチがあることに気が付きませんでした。 トイレの外にハミ出しポロリするとさすがに臭いましたが、ここは仕方ないでしょう。

(注:猫の排泄物の臭いは体調や餌でかなり変わり、当家はタンパク質多めの餌を与えているため、たぶんかなりクサい方な気がします。)

オシッコの臭いの方も、ほとんど気になりません。 消臭シートにうっすら香りが付いていますが、これも設置してしまうとあまり漂ってきません。 猫2匹でも、1〜2日に1回のシート交換で、尿の臭いはほぼまったく気にならなくなりました。 ただ、換気は良くする必要があり、換気が悪いと消臭シートからもわっと漂った臭いが滞留するので ちょっと臭くなります。

あと、かかったオシッコがぜんぶ消臭シートに落ちる訳ではないので、 何日か使うと、本体や猫砂に残った成分から臭いがなんとなく出てきます。 気になったら拭き掃除してやることが肝心かなと思います。

まぁこの辺は通常のデオトイレと同じなので、特筆事項ではないですね。

さらに収納に入れてみた

ところで、臭いの流出を更に防ぐため、このトイレをさらに収納内に設置するチャレンジをおこなってみました。

自力で収納をカスタムで作るのはしんどいので、ネットで色々検索してみたのですが、 高さ52cmが収まる猫用トイレ収納はほぼ存在せず、唯一既製品で適用できそうだったのが、 LOWYAの「収納付き猫トイレ収納」でした。

上部収納が三角形なのが非常に使い勝手が悪そうなのですが、 それ以外の点では、まるでこの「消臭ファン付きデオトイレ」をいれるために 設計されたかのようなサイズ感。しかも側面に丸い穴があるので、電源ケーブルを加工なしで外に出せます。

ということで、こちらもポチって設置してみた写真がこちらになります。

収納に入れてみた

もう、ピッタリ。これは最強なのでは...!?

しかし、このアイデア、当家では残念ながらダメでした。理由は、

  • 猫1:怖がって、まったくトイレに入ってくれなくなりました。
  • 猫2:トイレの端っこがうまく認識できなくなり、トイレと収納の隙間に脱糞しました。

どちらも致命的な問題なので、この収納は当家では掃除用具入れとして使うことにしました。

やってみる前に、「もしかしてそうなるかもなぁ...」とは予想していたのですが、見事に的中です。 実際にやってみて、想定内の失敗が確認できたから、良しとしましょう。 当家の猫に合わなかったというだけで、猫の性質によっては、大丈夫な可能性があると思います。

おわりに

「デオトイレ脱臭ファン+」は期待していたよりかなり脱臭力が高い、素晴らしいトイレでした。 猫を初めて飼う人に、まずイチオシしたいトイレと思います。

価格が実売1万円台後半とお高目なのと、活性炭フィルターの交換が三ヶ月に一回というところが弱点ですが、 私はこの金額を払う価値はあると感じました。猫が1匹なら、本当に1日一回のウンコ拾いと、数日おきの トイレ掃除程度の労力で済むようになると思います。

ただ、当家では、我が家の猫の性格が原因で、この後、猫用の自動トイレも導入することになりました...。 その顛末は、また次回の記事で書きたいと思います。→書きました

スマホ多頭飼いにおける充電スタンドを考える

仕事の都合でスマホを多数所有して使っています。

開発者以外はあんまり気にしていないかもしれませんが、Androidというスマホはメーカーごとに動作が極端に違う場合がありまして、いろんな端末を多数手元に置いて日々動作チェックをする必要があるのです。

で、私のような個人開発者が困るのがその置き場所です。 電源を切って置いておくなら机の中でもいいのですが、業務的には常に充電されてスタンバイな状態を維持する必要がありまして、これがかなり悩ましいのです。

景観にこだわらないならケーブルぐっちゃぐちゃのスパゲティ状態で机に置いておくのでも良いのですが、 ごちゃごちゃなのでうっかり1台充電忘れてるとか、気がつくと端末がどこに行ったか分からないとか、 ケーブル絡まってムキー!とかなるストレスがそれなりにありますよね。

一般的には、複数スマホ対応な市販の充電スタンドを使うというのが解決策っぽい感じですが、

これ一度使ってみたことはあるんですが、やっぱりケーブルの取り回しでぐっちゃぐちゃになるんですよね。 横置きでも縦置きでも同様。ちゃんと設置しても整頓されているかというとかなり微妙で、机の面積も奪います。

インテリアにこだわる人は、お店みたいに専用の机+スタンドを置いてしまうのでしょうけど、それには広いスペースが必要です。 壁にスマホスタンドの穴を開けて、壁付けにする、というのも店舗でよくみるレイアウトですが、一般住居でなかなかできることではありません。

ということで長年、いい感じの解決がなくて悩んでいたのですが、 昨日、唐突に「有孔ボードにスタンド付けてケーブルを裏から流すのが簡単じゃないか?」と思いまして、早速やってみました。

結果からお見せしますと、こちらです。

さらにこれは手前の机に置いたディスプレイの裏に隠せるようになっています(実際にはアームを使ってディスプレイをラック側に寄せられるので、もっと完全に隠せます)。

どうでしょう。オーダーメイドの家具みたいに完璧ではないかもですが、わりといい感じではないでしょうか?

作り方

これ今回ちょっとトリッキーな作り方をしていまして、 まず有孔ボードがある部分、これは、Bauhutteのデスクサイドラック(ラージ)です。 これ側面に金属製の有孔ボードがついてるんです。

で、このラックの有孔ボード部分につけてスマホを載せているのが、こちらの金具とバスケット。

これ実は単品で売っていないくて、同じくBauhutteのケーブルオーガナイザーの付属品です。 単品売りされてないのは販売コストの事情からだとは思うのですが、個人的にはBauhutte製品購入者にはオプションで売ってほしいところ(コントローラスタンドだけは単品で売っていますね)。

(注:金具とバスケットは粉体塗装されていますが、スマホを載せる際の擦れが気になる方は、少しテーピング保護するなどした方がよいかもしれません)。

バスケットをボードに取り付けたら、充電ケーブルをバスケットの上から下に通し...

スマホを置いて...

充電ケーブルをスマホに付けて設置完了です。

ちなみにUSBケーブルは普通のケーブルを抜き差しするとかなり面倒なので、マグネット式のケーブルにしています。

ところでこのマグネット式のケーブルって、数年前からあるんですけど、どこがオリジナルなんでしょうねぇ。 同じ仕様(端子の互換性がある)っぽいミラー製品が色々売られているのですが、どれも一年ほどで販売終了してしまいます。 上記のアマゾンのページもいつまで残るのか分かりません。

ちなみに今回、去年Amazonに売っていた黒いケーブルが欲しかったのですが、それはすでに消滅。 シマシマのケーブルしか見つかりませんでした。写真で黒とシマシマのケーブルが混ざっているのはそういう事情です。

充電ケーブルの先は個別スイッチ付きの10ポートUSBハブへ流してます。当然セルフパワーです。

ハブは開発用のMacBookにつながっていますので、スマホを手に取らずにデータ転送までできるようになっています。

おわりに

長年の悩みだった複数スマホ充電スタンドですが、あまりコストをかけずにわりと納得いくものが出来ました。 なぜ今まで思いつかなかったのかなという感じですが...。

私は手持ちのBauhutteの製品パーツを組み合わせたのですが、一般的な有孔ボードを使っても同じようなことができると思います。 スマホの端末はまだあるので、次は机の下に同じ充電スタンドを作っても良いかもという気がしています。

Bauhutteさんには金具やバスケットを単品売りしてもらえるとありがたい気はしますが、 いっそ有孔ボード部分に付けられるスマホスタンドというパーツが出てきたら嬉しいかもしれません。

ただ、ニーズがそんなにあるものではないと思うので、技術者としては3Dプリンターで自作する案件かもしれませんね。

20時間持つBluetoothイヤホンATH-CKS50TWを買いました

はじめに

ATH-CKS50TW を買いました。

去年 Airpods を紛失して以降、Bluetoothイヤホンは Anker Soundcore Life P3 というのを使っていたのですが、

いくつか気になるポイントがありまして、

  1. 接続先デバイスMaciPhoneWindows)の切り替えが不便
  2. バッテリーの持ち時間
  3. 遅延がけっこうあるのでゲームには向いてない

です。

1については、ほとんどの Bluetooth イヤホンがそうなのですが、接続先を切替えるためには、接続中のデバイスを一旦切断して、改めてPCやスマホで接続操作をする必要があります。 私は元々は Airpods を使っていたのですが、AirpodsMaciPhoneの方から接続操作をするとそれだけで接続できるので、正直もうそういう仕様になっていないイヤホンでは、ストレスがたまる一方でした。

2については、バッテリーは新品で公称本体7時間で、こちらは Airpods よりも断然持ちが良いものの、やはり朝から仕事してると午後切れてしまうとか、うっかりケースに入れ忘れるとすぐバッテリーがなくなって、ミーティングの時に慌てるみたいなことがしばしばあります。あと私は音楽系のプログラムを作る趣味があるのですが、それだとぶっ通しで丸一日普通に作業したりするので、やっぱりバッテリー途中で切れちゃうんですよね。

3はまぁ深刻な問題ではなくて、できればゲームも快適に同じイヤホンで遊べたらなぁ...という程度ですが。

ということで、これらの気になるポイントを解決すべく、色々調べてみたところ、オーディオテクニカの ATH-CKS50TW がこれぞという感じだったので、買いました。

このイヤホンなんとバッテリーの持ち時間が公称20時間。他に20時間以上持つイヤホンというと、先月発売されたSONYのWI-C100がありますが、ケーブル部分にバッテリー収容で完全ワイヤレスではないというのと、マルチポイント接続やAptXに対応していないみたいだったので、今回は候補から外れました。

開梱

ということで届いた ATH-CKS50TW の箱がこちらです。シンプル。

内箱。

内容物一式。USBケーブルはType C。短いです。

説明書と保証書。

イヤーチップはXS,S,M,Lの4種類。デフォルトはMサイズが本体に付いています(この写真は本体のMサイズを外して一緒に並べました)。 私は他のイヤホンだと一度もデフォルトからサイズを変えたことがありませんでしたが、これはMサイズが小さい感じがしたので、Lサイズに変更しました。

イヤホン本体(画像左)。参考まで Anker Soundcore Life P3 (画像右)と並べてみました。

重量はバッテリーのサイズから ATH-CKS50TW が8g(片耳)で、 Anker Soundcore Life P3 の 5.2g と比べるとかなり重いのですが、形状のせいか意外と大きい印象がありません。

使ってみる

Windows / Mac / iPhone それぞれ特に問題なくすぐに接続して利用できました。 8gのイヤホンは相当重いのかなと身構えていたのですが、それほど違和感はありません。 長時間付けた感じも個人的には Life P3 と大差ないです。

音質は低音を強調しすぎていないフラットに近い感じ。音の解像度も良好です。非常に好みのセッティングです。 Soundcore Life P3がかなり低音強調タイプだったので、こちらのほうが安心できますね。 専用アプリからイコライジングもできますが、イコライジングなしで良さそうです。

あと地味なポイントですが、操作がタッチセンサーではなくて物理スイッチです。誤爆がなくてすばらしいです。 タッチセンサーだと寝転がったときに腕に耳を付けてしまって誤タップみたいなことがすぐ起きるのですが、この機種はそれがないです。 タッチ操作が流行りの昨今、あえて物理スイッチにしたメーカーさんは素晴らしい判断と思います。これだけでも★5あげたい。

専用アプリ

専用アプリはiPhone版をインストールしました。アプリは React Native で作られているようです。 昨今のデバイス制御アプリとしては及第点な印象ですが、Ankerと比べるともうちょっとモダンにして欲しい感はあります。

もちろん慣れれば大丈夫なのですが、若干画面の導線や説明が分かりにくく、UIもWEBサイトに強引にアプリのボトムシートをくっつけたような不思議な感じ。

気になる点としては、アプリの起動時にイヤホンと接続するまでわりと時間がかります。あと、時々アプリからイヤホンを認識できないことがあります。 特にiPhoneに Anker の Bluetooth イヤホンを同時に接続していると起きやすい気がしますが、それ以外の条件でも時々繋がらなくなります。 ただ、深刻な問題ではなくて、音楽は普通に聞こえますし、Bluetoothをオン/オフするか、アプリを再起動すれば直る感じです。

バッテリーの持ち具合

びっくりするほど持ちます。アプリの画面で容量を確認していても、一向にバッテリーが減らないので最初はバグなのではないかと思いました。 一度バッテリーの残量をゼロにしてみようと思って、夜中の3時ごろから利用を開始して、途中音楽を止めている時間もありつつバッテリーが切れるまで粘ったところ、普通に夜23時ごろまでかかりました。 バッテリー残量が5%とかになっていても平気で1時間以上持つのですごいですね。

ネットのレビューで、右耳と左耳でバッテリーの減り方が大きく違うような不具合を見かけましたが、手元の製品でも最初に届いた時その現象が起きました。 ただ、一度バッテリーを空にしてから満充電した後は起こっていません。届いてから数日使っていますがいまのところ安定しています。

複数デバイスとの接続

マルチペアリング(一度接続したBluetooth接続先を覚えておき、2回目移行の接続が自動になる機能)とは別に、マルチポイント接続機能に対応しています。これは最大2台までデバイスに同時に接続しておく機能です。同時に接続しておくといっても同時に複数の接続先の音が鳴る訳ではなく、排他です。一方の端末で音を止めて、他方の端末で音を流しだすとすぐ音がでるという感じです。

マルチポイントで接続する先はアプリから↑のスクショのように設定できます。 接続先のデバイスが2台までならもう実質Bluetooth接続を切替えるという操作はしなくて良くなる感じですね。

ちなみにスクショで表示されている CRY574Pro というのは私の端末ではなくて、出荷時の検査機器の名前だと思います。 これ、いいんですかね...笑

接続先の強制切り替えはできる?

多くの Bluetooth イヤホンは、イヤホンがPC1に接続した状態では、PC2からイヤホンに接続しようとしてもできません。 一度PC1でイヤホンの接続解除をしてから、改めてPC2からイヤホンに接続する必要があります。

Airpods などごく一部の製品では、この接続解除の操作を省くことができます。例えば、AirpodsiPhone に接続中の状態で、Mac から Airpods への接続操作を行うと、AipodsとiPhoneの接続は自動解除されて、Macとイヤホンが接続されます(ただし、独自の制御らしく Window から接続操作をしてもこの動作にはなりません)。この動作には一般的な呼び方がないので、ここでは「接続先の強制切り替え」と呼ぶことにします。

(余談:実に直感的で便利な機能なのですが、一般的な呼び方がないのは、おそらく体感したユーザーに取っては「あたりまえ」すぎて言語化されないからではないでしょうか。こちらの記事では「接続上書き方式」と呼んでいますが、それも記者さんの苦肉の策であり、他に同じ呼び方を使っている記事はなさそうです。英語では take over とか言わないかな〜?と思って調べてみたのですが、分かりませんでした)。

一般的な呼び方がないので、検索することもなかなか困難なのですが、改めて入念に調べてみたところ、価格.comに調査した方のレビューがあり、そちらによると、SONYWF-H800, WF-1000XM3WF-1000XM4パナソニックeah-az60などで可能なようです。

さて、こちらのイヤホンで「接続先の強制切り替え」を試してみました。結論からいうと、出来ませんでした。

イヤホンに1台しか端末が接続されていない状態では、当然2台目の端末を接続できますが、イヤホンに2台端末が接続された状態になると、どちらかを接続解除しないと3台目の端末から接続要求しても、繋がりません。

ただ、これで困るかというと、私の場合、まったく困りませんでした。理由としては、2点あります。

1つめの理由は、私は普段 Mac - iPhone を主に切り替えて使っており、3台目の Windows に切り替える頻度が低かったことです。たまにWindowsに切り替える時に切断が必要、という程度なのであまり面倒に感じませんでした。

2つめの理由は、接続中のデバイス側で Bluetooth を切断しなくても、iPhoneのアプリ側から接続解除操作が出来ることです。これまで私が最も困っていたのは、Mac や PC のある机を離れてから iPhone にイヤホンを接続しようとすると、それまで接続していた Mac や PC との接続が残っていて、iPhone に接続できない、ということでした。強制的に切断しようとするとイヤホンをケースに入れてケース側の再接続ボタンを押すしかありませんでした。このため、うっかりケースを忘れて玄関を出てしまい、部屋にもどったことが度々あります。

今回のイヤホンは iPhone から Mac や PC の接続が切断できますので、このような困りごとはすっかりなくなってしまいました。

マイク使用中にステレオ音声再生はできる?

できませんでした。モノラルになります。HPF/HPS プロファイル的にできない感じがするんですが、ゲーミングイヤホンとかだとどうなってるんですかねこれ...?

ゲームでの利用

Windows 10のPCに接続したところ AptX で接続されました。ただそのままだとSBC接続と大差ない遅延があります。専用アプリから「低遅延モード」に設定すると遅延がほとんど感じられないレベルとなりました。ただ仕様に AptX Low Letency という記載はないので、どういう技術なのかは不明です。個人的にはFPSでは十分に感じましたが、音ゲーなどさらにシビアなゲームは試していないため分かりません。

なお、前述のとおりマイク使用中はBGMがモノラルになりますので、ボイチャしながらゲームする用途には使えません。

ノイズキャンセル機能

車の音とかエアコンの音がそれなりに弱まる感じです。かなり高域に絞ってキャンセルされているのか、あまり強くノイズキャンセルされている感じではありませんでした。 ただ、元々結構密閉感が高くて、ノイズキャンセルなしでも外音はかなり聞こえなくなりますので、これで十分かなという気がします。

他のメーカーの製品だとアプリにキャリブレーションがあるのですが、この機種にはないようです。

外音取り込み機能

外音取り込み機能には2種類のモードがあります。

  • 右耳のスイッチを1秒長押しで起動するクイックヒヤスルーモード
  • 左耳のスイッチを1秒長押しで切替えるヒヤスルーモード

どちらもかなり外音(人間の声あたりの周波数)を取り込んでくれますが、クイックヒヤスルーは、一緒に音楽のボリュームも下げてくれます。 レジ前などでとても使いやすいです。

細かい話

いくつか落ち穂拾い的に。

  • 専用アプリでイヤホンを Mac へ「接続」すると、時々失敗します。「接続解除」は問題ありません。
  • Mac と接続したときだけ、音が止まる時にL/Rのズレがあります。R側の方がわずかに早く止まります。
  • 到着した製品のファームウェアバージョンは 1007 でした。到着後すぐにアプリ経由で 1010 にアップデートして使っています。

おわりに

バッテリーの持ち、音質、操作性、いずれも二重丸◎です。文句なくオススメできるイヤホンです。 重量はちょっと気になるポイントですが、個人的には特に重いとは感じませんでした。

Mac ユーザーなので、この手のデバイスはどうしても Airpods との比較になってしまうのですが、バッテリーの持ちについてはコンパクトさを犠牲にできない Airpods がしばらく改善できないポイントだと思われますし、WindowsAndroidとの接続の切り替えやすさ、という点では Apple は今後も対応しないでしょう。というわけで イヤホンについては、Apple 製品以外とも接続する用途であれば、やはり Airpods ではなく、現状このイヤホンがベストだなと思います。

いい買い物が出来ました。

Razer Orochi v2 マウスを買いました

G304 を経て Razer Viper Ultimate を買った直後なんですが Razer Orochi v2 を買いました。Razer Huntsman Mini も買ったので、Razer 信者のようになりつつありますが...。

見た目が思いっきり G304 寄りなので、G304 の故障の際には率先して試すべきマウスだと思うのですが、なぜか先月は検索しても Orochi v2 がぜんぜん出てこなかったのです。 Razerのサイトも見たのにスルーしてました。なんでだ...。

まぁそれはともかく、気を取り直してポチりまして、届きました。

一般的なマウスと比べるとお値段倍以上のマウスなのですが、 Razerとしてはエントリー製品な位置づけと思われ、非常にシンプルなパッケージですね。 Razer の他の製品とパッケージ表面の手触りは同じなのですが、Viper Ultimateとかだと少し保存用も意識しているのか、 大型でパッケージに厚みが出るようになっているため、けっこう差があります。

封印のシールは中央に点線があるのですが、点線を無視して斜めに貼られてました。 シール取るとパッケージに少し糊が残留。

偶然かもですが、同様の封印シールは Razer Wrist Rest は糊が残って、Viper Ultimate や Hantsman Mini は糊が残らなかったので、 価格帯によってなんか違いがあるのかも。

中身はこちら。付属の電池は単3。

毎度おなじみブランド声明文と説明書とシール。

中身のマウスがこちら。無線ドングルはマウスの中に入っています。

カバーの外し方が最初分からなかったのですが、マウスの後部が磁石で止まっているので、 マウスの後部からそっと持ち上げるだけ。力をあまり掛けずに外せます。

カバーはマウスの上部と一体なので、G304では可能だった「電池カバーを外したままで軽量マウスとして使う」という裏技は使えません。

2年使ったG304(右)と並べたところ。ちょっとだけOrochi v2が小さいですが、重さは結構違います。

裏面の比較。Orochi v2はセンサーが前よりですが、G304はセンサーが本体の真ん中にあります。 このため、操作性がかなり違います。Orochi v2の方がハイセンシ(僅かな手の動きで大きく動かせる)です。

使用感

軽いマウスですが、安定して動かせます。単4電池を入れると 70g 弱となりViper Ultimateよりも軽いはずなのですが、重心のせいかViper Ultimate の方が軽く動く印象です。 G304(99g)と比べると、かなり軽いので、このマウスを使ったあとで、G304に戻ると手首がもっさりします。

G304と比べると各ボタンの押しやすさはほぼ変わりませんが、マウスホイール下のボタンはG304の方がホイールに近いので押しやすいです。 マウスホイールの重さは G304 より重めで、Viper Ultimate と同じ(たぶんパーツごと同じだと思う)です。 重めですが私的には操作しにくい感じはまったくありません。比べれば分かるというだけで、使っていると差は気になりませんでした。

移動操作については、Orochi v2はセンサー位置が前寄りなので、G304やViper Ultimateとは明らかに異なる感覚です。 ありきたりな感想になりますがミドルorハイセンシな方なら Orochi v2、ミドルorローセンシならViper Ultimateかなという感じがしました。

いずれにしても、電池が内蔵ではなく交換式というのがたいへん嬉しいマウスで、正直ゲーム用途以外にも普段のお仕事用にも良い気がします。 私はせっかくなので、エネループ電池と充電器も合わせて黒にしました。

まさかここまでDIY修理できるとは思いもしなかったG304マウス

【注意】このページは非公式なパーツについて扱っています。修理は自己責任ですのでご注意ください。

先日、3年前に購入した G304 マウスが壊れました。

G304マウスは2台使っていて、壊れたのはゲーム(FPS)に使っていたほうです。 どう壊れたかというと、マウスホイールの軸が折れてしまいました。

このホイール、本体も軸も樹脂製だったんですね。 内部的にはこの軸が回転センサーに突っ込まれていて摩擦力で回るようになっているため、 確かに経年劣化しそうなパーツではあります。 FPSのプレイ中にかなり乱暴に扱っていたこともありまして、いたしかたなし。

で、こりゃでどうしようもないと思っていたんですが、ダメ元で

「G304 ホイール 交換」

で検索したら、普通に売ってました。 しかも樹脂製だけでなく、どっかの業者が作ったらしい金属製のホイールまで...信じられない。

これはもう試すしかないと思って、早速アリエクで金属製のをポチりましたのが6月27日。 それが(中国から船便で)昨日届きました。9日での到着です。意外と早い。

もっといい加減な梱包で届くと思ったんですが、ちゃんとビニールに入ってるし、表面も綺麗です。 重さは約5g。元の樹脂製が約3gだったので、手に持ってもほとんど差が分かりません。 触った感じもまったく違和感がありません。

で、取り付けなんですが、プラスの精密ドライバーを用意して、

  • マウスの電池を抜き、裏面の四隅のソールをぜんぶはずす
  • ソールの下にネジがあるので全部はずす
  • さらに基板のネジも全部はずす

と次の写真のように基板を浮き上がらせることができて、簡単にホイールを外して交換できます。 写真はホイールを外した状態の基板です。 写真には映ってませんが、ホイールの軸に小さなバネが付いているのでなくさないように。

よく見ると中央のスイッチ Kailh ですね。

さて、ホイールを交換したら、再度組み上げれば完成です。 しかし残念ながら一度外したソールは粘着力を失ってしまうので、もう使えません。

ところがですねぇ。これも G304 用のマウスソールが普通に売ってるんですよ Amazon に。

(実は四隅のソールを付けなくても、中央のソールが残ってればさほど利用に支障はないですが)

ということで、G304マウス、無事に復活しました!!

まさかホイールまで(非公式ですが)交換パーツを入手できるなんて思ってもいませんでした。 このマウスの評価がさらに上がってしまいました。

Razer Huntsman Mini を買いました

机が手狭になってきたため、Windows PCで使っているキーボードをコンパクトにしようと思い、Razer Huntsman Mini を買いました。 英語版、リニア・オプティカル軸です。

キーが全部アナログ入力対応のバージョンも最近出たようですが、あまり使い道が思いつかなかったので、普通のものを買いました。

それまでは、謎ブランドのNorth Crown X-1 というTKLキーボードの青軸(clicky)を使っていました。 2017年に購入価格4,000円だったのですが、丈夫で重量感もあり打鍵感も良い、素晴らしいキーボードです。 丸々5年なんの不満もなく使いました。

X-1はもうどこにも売っていないようですが、全く同じ外観と値段の「e元素メカニカル式ゲーミングキーボード87キー」が売られています。 ブランドが変わったのかコピー製品なのかは分かりませんが。

開梱

さて、少々脱線しましたが、届いた Razer Huntsman Mini です。まず箱から。

開梱すると説明書が上蓋側に。意外な位置。

内容物を取り出したところ。USBケーブルはUSB-A to C。ケーブル被覆はメッシュタイプのもので、他の Razer 製品と同様です。 保護キャップはUSB-AとUSB-Cのどちらの端子にも付いていました。

製品概要カード、説明書、いつものRazerシール。

Razer Viper Ultimate & Ergonomic Wrist Rest と緒に設置してみました。 同じブランドで統一すると気持ちがいいですね。

使用感

使用感はキー荷重は押下48gでやや重めです。ゲーム用途だと誤入力が問題になるので、少し重いのは正解だと思います。 打鍵感はGateron黒軸に一番似ている気がします。 寿司打をやってみましたが、隣のキーを引っ掛けてしまうようなミスタッチが起こりにくいと感じました。

キー配列

ファンクションキーがFnキーと同時押しでの入力になるため、ゲームでファンクションキーを使う場合はキー配列をゲーム側あるいは専用ソフトウェア(Razer Synapse)で変更する必要があるかなと思います。Apex Legends の場合だとF1キーを多用するので、そこだけ私はマウスボタンに割り当てましたが、それ以外は特に困るポイントはありませんでした。ただ、これは私の購入した英語配列版の話で、日本語配列版はデフォルトでESCキーが半角/全角キーになっているようです。このため、ESCがFnキーと同時押しでの入力になります。これもESCをゲーム中に多用する場合は、専用ソフトウェアでカスタマイズする必要があるかなと思います。

専用ソフトウェアは、ほぼすべてのキーをカスタマイズできます。WinキーとFnキーだけは別のキーに置き換えることができませんが、逆に、その他のキーをWinキーやFnキーに置き換えることはできますので、まず困ることはないかなと思います。ただ、Fnキーを別のキーに置き換えることができませんので、60%キーボードでたまにある「/, Fn, 右Alt, App キーを矢印キーとして使う」キー配列にはできません。

その他の機能

Winキーを無効にできる機能があります。ゲームを起動すると自動でWinキーを無効にするオプションもあります。私はよく誤爆するので非常にありがたい機能です。

キーボードのLED発光機能はあまり気にしていないので、よく分かっていませんが、ゲームを自動認識して、そのゲームの状況に合わせてピカピカ光ってくれるようです。 Apex LegendsやOverwatchなどの有名所は自動認識されていました。

おわりに

ゲーミングキーボードはわりと「汎用パーツを集めて作りました」的な印象のものが多いのですが、この製品はキー軸もケースも専用品で、専用ソフトウェアも(比較的)分かりやすく、明確なデザインの下に作られている感じがあります。非常に好印象です。文句なくオススメのキーボードかなと思います。