賃貸の部屋にフロアタイルを敷いて、床色を白に変えた

先月の話になるが、部屋の床色を刷新した。

築十数年のそこまで古くないワンルームに住んでいるのだが、前の居住者がかなり乱雑な使い方をしたようで、6年前の入居当初からフローリングは劣化がひどかった。ワックスがけ程度ではどうにもならず、床を一新しないと、どんなに家具を整えても汚い印象は拭えない。ということで、床全面にフロアタイルを置いて、完全に床面を刷新してしまうという手段を選んだ。

ビフォー・アフターはこんな感じだ。

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写真を撮影した条件が若干違うが、だいぶスッキリして、黒ベースの家具との調和もかなり良くなったと思う。 欲を言えばカーテンや扉の色も変更したいところだが、ひとまず、この状態でもかなり満足できている。 写真の解像度では分かりにくいものの、ビフォーのフローリングは質感が微妙で、いかにも平成初期の格安賃貸という感じだった。アフターは最近のスタイリッシュなマンションという雰囲気に大きく変わった。

フロアタイルを敷くきっかけになったのは、こちらのブログ記事だ。実際に僕が選んだタイルとは別製品なのだが、接着剤も粘着テープも不要で、置くだけで安定する。原状復帰は単にタイルを取り除くだけだから、賃貸にも問題なく設置できる。こんなタイルがあるとは知らなかったので、この記事にはとても感謝している。

タイルの選定

「置くだけ フロア」で検索してみると調べてみると、色々な候補が出てくるが、中でもエコクラテツのウッド シリーズのタイルが良さそうに思えたので、楽天サンプルを取り寄せてみた。

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サンプルを取り寄せたのは、色だけではなく、ドアの下の隙間をタイルが通るかや、椅子のキャスターで踏んでみて耐久性を確認したかったからだ。 今回タイルの設置を考えるまで知らなかったのだが、多くのドアは、ドア下の隙間をネジで調整できるようになっている。僕の自宅のドアも調整が可能なタイプで、タイルが擦れないように簡単に調整することができた。

色については、サンプル到着前は、黒・濃茶・クリーム色のどれかが良いだろうと想像していたが、実物を見てみると黒や濃茶はドアのナチュラル色とマッチしなかった。クリーム色は、いまひとつアカ抜けず、黒い机と合わない。 ということで、掃除が大変そうだが、最も白い NAGATA エコクラテツフロア DSS-801 を選んだ。

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NAGATA置敷き床タイルDSS801
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購入は Amazon よりもやや安かったので、楽天DIY内装店 で購入した。4箱で送料無料、税込42,768円だった。

ちなみにフロアタイルはこのタイルに限らず、バラ売りをしているものは見かけなかった。箱単位で買わなくてはいけないのは少々ネックだ。 自分の場合は設置後に数枚のタイルが余ったが、メルカリに出したりしたら需要はあるだろうか?大きいので送料が大変ではあるが。

設置

設置には丸1日かかった。

本来は部屋の中央からタイルを敷き詰めて行くらしいが、タイルの切断回数をなるべく減らしたくて、自分は部屋の端から敷いていった。 切り方、置き方はこのページの下の方にある動画が大いに参考になる。 タイルの切断面を壁際に向けるようにして、敷いていくことで、切断面の誤差を目立たなくするのが鉄則のようだ。

設置中の写真。部屋の半分に荷物を寄せてから、まずは部屋の半分にタイルを敷いた。その後、敷いたタイルの方に荷物を移動させてから、残りの半分を敷いた。

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タイルの大きさは25cm×105cm。厚さは4.5mmだ。手作業でタイルを完全に真っ直ぐ切るのは不可能だし、個人で長辺105cmを切れる直線カッターを用意するのも現実的ではない。仮にまっすぐ切れたとしても、そもそも部屋の端は微妙に湾曲している。切断面と壁の隙間には必然的に次の写真ような隙間が出てしまう。

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自分は部屋の端にケーブルモールを置いて、配線+目隠しの工夫をしてみた。

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かなり慎重に設置したつもりではあったが、何箇所かはタイル間にも微妙な隙間が出てしまった。 濃い色のタイルを選べば気にならなかったと思うが、白系だとちょっと目立ってしまう。 もう一度最初から設置作業をやらせてもらえれば、もっと上手に設置できる気はするが、タイルをカッターで切るのはかなり神経を使う作業で、つらい。もう一度やる気力はさすがにない。

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最終的には廊下まで敷き詰めていった。廊下の形状は凹みが多く、そこに合わせてタイルを切る作業は非常に難しい。けっこう隙間が空いてしまった。このあと少し調整して写真よりは隙間が目立たなくなったものの、自分が意外と不器用であることを思い知らされた。

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廊下の端の部分は玄関である。改めて上がり框を設置する。今回、廊下の端にあるアレを「框(かまち)」と呼ぶということを初めて知った。 新築向けの立派な玄関用の上がり框を買うと数万円以上してしまう。安く済ませるならDIYだが、ベニア板を切り貼りしたものにシートを貼ることになるため、わりと手間がかかる。

今回はこのフロアタイル向けではないが、LAY框という製品を2,900円と比較的安価で発見し、こちらを使うことにした。 薄手の柔らかいプラスチック素材なので、たぶん玄関の框に使うものではないが、僕は大雑把なので気にしない。


設置結果はこんな感じ。付属の粘着テープで止めているだけだが、すぐにズレたりはしていない。外観も木製のような高級感はないが、言われなければ後付とは気が付かないと思う。

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総評

タイル色に白を選択したこともあるが、フロアタイルの設置後、部屋がびっくりするほど明るくなった。 部屋だけではなく、気持ちも明るくなったし、なにより部屋に戻ってくるのが楽しくなった。とにかくいいことばかりだ。

かなりの時間とコストが掛かってしまうため、余裕がある時でないと設置できないとは思うが、 ちょっと古めかしい賃貸の部屋をモダンなイメージに変えるには、フロアタイル設置の効果は絶大だと思う。 僕のように、なんだか部屋がアカ抜けずにお悩みの方には、ぜひオススメしたい手段である。