GK61 のスイッチを荷重 35g の Gateron オプティカル 黄軸に変更してみた
先日、Gateron オプティカル軸の GK61 を買った のですが、スイッチがホットスワップ対応ということで、早速スイッチを変更してみました。
GK61 の購入時にはオプション選択できなかった、Gateron オプティカルの黄軸へ変更しました。
Gateron オプティカル スイッチは情報が少ないです。特に黄色軸の情報は少なくて、スペックは激重なGateron の公式サイト と epathbay.com ぐらいにしか載っていない気がします。
Gateron オプティカルの赤軸が荷重45gなのですが、黄軸はそれよりさらに軽い35g。作動ストロークも1mmなので、スピード軸相当です。 Gateron の(オプティカルではない)黄軸は荷重50gですから、色は同じでも性質はまったく異なるスイッチのようです。
販売しているサイトも少なくて、Gateron オプティカルの黄軸が購入できるのは、僕が見つけられた範囲だと epathbuy.com だけでした。
注文
epathbuy.com で Gateron オプティカルの黄軸を70個、8月22日に注文しました。 8月29日に出荷、到着が9月8日でした。
装着
交換前はオプティカル黒軸でした。荷重80g。
スイッチプラーで黒軸を全部はずしました。スイッチによって外しにくいものが結構ありました。
黄軸を付けていきます。こちらは簡単ポチポチとはめていくだけ。
フル装着。この段階でスイッチ不良がないか確認しましたが、まったく問題なし。
ついでにキーキャップはYMDKのDSA無刻印に変更。
感想
Gateron オプティカルの黒軸より圧倒的に軽くなりました。先日購入したTada68(Gateron 赤軸)と比べても断然軽いです。 慣れたらもう赤軸にも戻れないかもしれません。
スペースバーだけ少し軽さが目立ちます。そこだけ黒軸に戻してみたのですが、さすがに重すぎて違和感がありました。赤軸だったらマッチするかもしれません。
ともあれ黄軸へと変更したことで、自分的には非常に好きなタイプ感のキーボードとなりました。 また、これでネットでは普通に売っていないカスタムの GK61 となったので、その点でも満足です。
激安9.5㌦!MacBook Pro の交換用キーキャップを買ってみた
こちらの記事でも書いたんですが、僕の MacBook Pro 2018のキートップは購入後1年もしないうちにすり減っちゃってテカテカです。2色成形なのに、文字が掠れてきたキーもある始末。
ちなみに macbook のキーボードは1年経たずに、こんな感じで文字の部分から割れてきちゃっている。ここまで脆キートップは初めてなんだよなぁ。 pic.twitter.com/mk1klVwTAl
— okaxaki (@okaxaki) 2019年5月18日
こうなってくるとなんとかしたくなりますよね。
で、調べてみたんですが、中国の EC サイトとかで、MacBook Pro のキーキャップが激安で売られてました。 キーごとにバラ売りされてたりもするんですが、フルキーセットで $9.50 とかなんですよね。2色成形でこの値段? 安すぎて怪しい!!
ということで、人柱になってみました。
USレイアウトのキーを注文。送料無料の遅い便で注文したんですが、8月27日に注文して9月5日に届きました。早い。
届いたパッケージがこんな感じ。
キーキャップ外す工具がこんな感じ。長いので使う角度を間違えると液晶画面にぶっ刺さります。注意。
キーの比較。左が届いたキーで、右がオリジナル。パーツの質感含めて、私にはオリジナルと区別がつきません。右はちょっと黒いですがすり減ってるため。左は新品だったときのキーの質感そのものですね。海外サイトのレビューを見ると、オリジナルよりフォントが細い、という話もあったのですが、MacBook Pro 2018 のキーと並べてみた感じでは、目視で分かるような差はなく。
裏面。こちらもまったく区別つきません。正規の保守パーツが流出したものなのか、コピー品なのか分からない。
矢印キー。こちらも左が届いたキーで、右がオリジナル。同じもんじゃん?
スペースバーの背面には違いがありました。上が MacBook Pro 2018 のオリジナルで、下が今回届いたスペースバーです。
おわりに
正規品なのかイミテーションなのか等、まったく分かりませんが、とりあえず MacBook Pro のキーキャップのオーバーホールは$9.5で、できる...と。
なんというか、キーキャップって、数さえ出てればこんなに安く売れるものなんですね...(しみじみ)。 Apple Magic Keyboard 2 用のキーキャップも売ってくれないかなぁ...。
Apple Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語(JIS) - スペースグレイ
- 出版社/メーカー: Apple(アップル)
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
M715q Tinyの無線アンテナを変更してみた
背景
先日、Apple AirPods を M715q に接続してみたところ、頻繁に音飛びが発生したため、WiFi/Bluetoothアンテナの位置を変えて調整した話を書きました。
調整により、かなり改善があったのですが、2週間ほど使ってみた結果、やはりまだ音切れすることが分かりました。 音楽を聞いているだけならよいのですが、音楽を聞きながら作業したりすると、顕著な音切れが発生します。 試しに筐体のアンテナがある部分あたりに手を近づけてみると、音が途切れました。手をかぶせると、音が完全に停止してしまいます。
対策
アンテナを交換してみることにしました。
元のアンテナは↓の MHF4 5dBi の240mm を使っていました(※リンク先は 120mmのもの。240mm版は Amazon からページがなくなってしまいました...)。
変更後のアンテナは↓の MHF4 3dBi 240mm です。
高性能3dBi 2.4GHz/5GHz 無線LANカード WIFI/Wimax/Bluetoothモジュール用アンテナ 2本セット (MHF4 Cable=240mm)
- 出版社/メーカー: LTDparts
- メディア: エレクトロニクス
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こちらのアンテナ、3dBiなので利得(電波の強さ)が落ちます。普通は選択しないと思うのですが、 利得が小さくなったかわりに指向性が小さくなる(はず)ので、もしかすると改善があるのではないかと考えたのです。 指向性というのは電波が一定の方向に飛ぶ性質のことです。 元々のアンテナは手がちょっと近づいただけで音が途切れるので、かなり指向性が強いのではないかなー、とか。 まぁ、この分野は専門ではないので、オカルトなことを言っているかもですが。
到着&装着
ということで、届いたものがこちら。基板部分はかなり小さいです。測ってみたところ40x9mmでした。元のアンテナは50x12mmだったので、一回り小さくなりました。
元のアンテナは↓のように貼っていました。
これを新しいアンテナに交換したのが次の写真です。例によって裏面の両面テープはつかわず、養生テープで貼ったので見た目は不格好ですが...。 筐体を閉じるとき、ケーブルを巻き込まないよう、ケーブルはテープで固定したほうが良いと思います。
アンテナが小さくなったので、貼り付け位置の自由度が高まりました。筐体の金属部分と給気口を避け、どちらも本体前面パネルのプラスチック部分に貼れました。 特にMAINアンテナの方は、まるでここに貼ることが想定されているかのようにピッタリな気がします。
これで確実に電波はとおりやすくなるはず。筐体を閉じた視点から見ると、アンテナは赤で囲った部分にあるイメージです。
結果
明確に、改善がありました。
- ほとんど音飛びが発生しなくなりました。本体に手をちょっと被せた程度でも、まったく問題ありません。
- アンテナの部分に手を密着させるように覆うと、少し音が途切れますが、音が完全に止まってしまうことはありません。
- 部屋の隣のトイレ(直線距離で3mぐらい先)に入って、ドアを閉めても再生は継続できました。ただ、ちょっとブツブツはします。
- WiFiの通信速度にも影響はありませんでした。ただ、元々ルーターから数メートルの位置で利用しているので、距離を離すと違いがあるかもしれません。
※ WiFi は 802.11n で確認。802.11acは機材を持っていないので確認していません。
ちなみに、元々のアンテナと同じ位置...つまり、筐体の金属部分に貼り付けてみたところ、新しいアンテナでもやっぱり元々のアンテナと同様に音切れする状態となりました。やっぱり指向性はあまり関係なかったかな...?
おわりに
思いつきでアンテナを変更してみたのですが、結果としてはこれで良かった感じです。アンテナが小さくなって筐体の隙間のプラスチック部分に貼り付けられたのがポイントでした。
なお、筐体内にアンテナを設置するのはサポート外の行為になります。お試しになる場合は自己責任となりますので、念のため。
M715q Tiny はまだ安い?
2019/5/24 にうまいことカスタマイズすると 31,860 円で購入できた ThinkCentre M715q の価格.com限定モデル ですが、8/30現在の状態を調べてみました。
調査結果
2019/8/30 現在では M.2 ストレージが外せなくなっているため、次の構成で、税込 38,880 円となるようです。
2019/5/24 | 2019/8/30 | |
---|---|---|
CPU | Ryzen Pro 5 2400GE | Ryzen Pro 5 2400GE |
OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit |
RAM | 4GB | 4GB |
1st HDD | SSD128GB | なし |
M.2 ストレージ | なし | M.2-2280 NVMe 256GB |
WiFi | なし | なし |
キーボード | 日本語 | 日本語 |
マウス | なし | なし |
税込価格 | 31,860円 | 38,880円 |
ここから、バーティカルスタンドとEOUネジまで外した場合は、税込 37,260 円になります。
M.2 ストレージの256GBは、買ってないので予想ですが、おそらく FRU 00UP488 のサムスン製 ではないかと。 Read 3,000MB/s Write 1,200MB/s。
結論
ストレージが SATA 128GB から M.2 256GB に変わった分で +7,000円 というのは少し割高感がありますが、パソコン一式トータルの価格と考えると、まだ十分お安いと思います。
これで利益出すってパソコン業界ホント大変だわ...。
Macのキーボード向けに、キーを無刻印にして保護するシールが存在する
いきなり結論をお求めの方は、下にスクロールしてください。
背景
今年の5月ごろ、Apple Magic Keyboard (スペースグレイ) を購入しました。
Apple Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語(JIS) - スペースグレイ
- 出版社/メーカー: Apple(アップル)
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
Bluetooth でマルチペアリングできない、という弱点を除けば、バッテリーの持ち時間もタイピング感も外観も最高なキーボードだったのですが、いかんせん あまりにもキーボードが美しすぎるので、カバーを掛けていました。
フルフラットキーボードカバー (Apple Magic Keyboard (テンキー付き), 極薄ポリウレタンエラストマー) PTKP170
- 出版社/メーカー: マイクロソリューション Micro Solution Inc.
- メディア: エレクトロニクス
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カバーといっても、キー部分に合わせた凹凸があるものではなく、ただのラップ。サランラップで包んでるようなもんです。
magic keyboard なんだか畏れ多くて結局ウレタンで包んだ。 pic.twitter.com/6nrv00MAFx
— okaxaki (@okaxaki) 2019年5月18日
なんでここまで神経質なことをしたかと言うと、最近の Mac のキーボードって、キートップがとても摩耗に弱いのです。
Mac のキーボードはプラスチックの2色成形。この方式は、最もキートップの文字が消えにくい方式と言われています。しかし、Mac の場合、表面の黒いプラスチックが非常に薄く摩擦に弱いのです。このため、2層目の白いプラスチックがすぐに露出してしまいます。ちょっと欠陥じゃないかなぁと思わなくもないのですが、何年も前からこの仕様。ネットで検索すると、キートップが削れた というレビューもよく見られます。
僕の MacBook Pro (2018) も使用頻度がそれほどでもないのに、購入後半年ぐらいで、↓のような感じに。
ちなみに macbook のキーボードは1年経たずに、こんな感じで文字の部分から割れてきちゃっている。ここまで脆キートップは初めてなんだよなぁ。 pic.twitter.com/mk1klVwTAl
— okaxaki (@okaxaki) 2019年5月18日
キートップの保護に失敗
カバーを掛けて使えば耐摩耗性は得られますが、外観は残念すぎます。 ということで、キートップに1.5mm角に切り出した液晶画面保護シートを貼るという、アホすぎる DIY にチャレンジ。
MagicKeyboardをウレタンで包み続ける人生に嫌気がさし、
— okaxaki (@okaxaki) 2019年5月19日
1)画面保護フィルムを購入
2)1.5mm角に切出し
3)キートップにひとつづつ貼る
というキモいDIYをしました。
60キー近く貼ってみましたが、惨敗。気泡だらけかつ切断面で指がチクチク。だが、もうちょい柔らかフィルムならありえるかも。 pic.twitter.com/qQkYajGjdp
見事に失敗しました。
そんなわけで、Apple Magic Keyboard は最高のキーボードだったんですけど、キートップが摩耗する前に、売りました。
ブラックアウト シール
それから数ヶ月、SEENDA Wireless、Tada68、WASD V2、GK61と、すっかりキーボード沼にハマり、 Magic Keyboard のことは忘れかけていたのですが...。
本日ネットを見ていたところ...偶然にもこんなシールを発見。
キートップに貼り付けて、キートップを保護しつつ無刻印にしてしまうシール。 Amazon でかなり前から普通に売ってる...!
Macを無刻印化ブラックアウトステッカーPro US【Magic Keyboardテンキー付き スペースグレイ US用】
- 出版社/メーカー: ファーイーストガジェット
- 発売日: 2018/01/06
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
どうして今まで気が付かなかったのか...Twitter でも誰からも指摘されなかった...。
たぶん、貼るとシールのフチ部分の手触りが気になるだろうなぁとか、なんとなく体感の予想は付くものの、 Magic Keyboard を売る前に試してみたかったなぁ。
とはいえ Magic Keyboard は文字がカッコいいこともあって、真っ黒になって嬉しい人は限られると思うんですよね。 キーキャップの文字を無刻印にしてしまうのではなく、透明な保護シールの方が欲しい!
OEMプロファイル用とか、DSAプロファイル用とか、汎用製品もできる気がするけど、メーカーさん、いかかがですかねぇ。
LED デスクライトを買いました
机の上で作業するとき、光量不足を感じるようになってきました。 歳のせいで、だんだん暗い場所で目が見えなくなってきているようです。
子供の頃はノートにシャーペンで書いた細い字がくっきりはっきり見えていたのに、今やボールペンなどのインクで書かないとぜんぜん見えません。
あと、字よりも困るのが、はんだ付けなどの細かい工作作業。基盤の影になった部分の細かい文字とか穴とか、マジ見えないんですよね。
ということで、思い切って LED デスクライトを買いました。もしかして20年ぶりぐらいのデスクライトかもしれません。今や時代は LED 全盛。というか、LED じゃないやつ、見なくなりましたよねぇ。
さて、製品選択の基準としては、
- アーム全体が黒で、金属やバネ、ケーブルの露出が少ない
- 机にクランプ固定できる、アーム型
- 長めのアーム
- 32型ディスプレイ(U3219Q)の上に被せられる程度に
- 調光・調色に対応
- 4,000 〜 5,000円ぐらいで買える
です。以上を満たすのが、次の JOLY JOY LEDデスクスタンド クランプ付き アームライト というデスクライトです。
8/23 時点での Amazon 売れ筋ランキング「デスクライト」では5位でした。
開梱
全長1m超えてる製品なのですが、めちゃくちゃコンパクトな箱に収納されてきて驚きました。
開けてみると、こりゃまた上手にウレタンに詰められております。しばし感動。
ACアダプタはかなりコンパクト。全長12cmのg304マウスとの比較画像。 端子はよく見る外径5.5mm/内径2.1mmではなく、外径3.5mm/内径1.35mmの細身のもの。
スペックは 24V 0.5A 12W。LED用の電源という表記が見えますね。
マニュアルは英語表記と日本語表記。てにをはがちょっと変なぐらいで、読めますね。
設置
机の端にクランプで止めるだけです。こんな感じになりました。かなり自由に角度を変えられて便利です。根元部分で360度回転するので、反対側の机の方に向けて使うこともできます。期待通りです。
フリッカーもなく、キレイに光ります。明るさは、最大光量で読書にちょうど良いという感じ。直接見るとかなり眩しいですが、机の上が眩しいほどに明るくはなりません。工作するときはちょっと手元に寄せる必要ありかもです。
本体の質感は価格相応。樹脂部分にちょっと目立つバリがあり、表面も少し白っぽくなってる箇所あり。金属部分はマットな質感で悪くない感じです。
操作ボタンは、最初のアームの真ん中にあります。電源オフ時は赤い待機LEDが点灯し、真っ暗でもボタン位置が分かるようになってます。ブランドロゴは印刷されており、残念ながら消せません。
電源オンにすると待機LEDが消えます。ボタンが黒っぽいので、部屋が暗い場合は手探りでの操作に。
問題点
この製品、デザインにも気が使われている感じだし、ACアダプタもコンパクトで好感がもてます。しかし残念なポイントが1つ。それはACアダプタの端子です。ご覧ください。
根元が360度回転するので、ケーブルをアームの下から出さないという判断なのは分かります。しかし、ケーブルがアームに垂直に立つなんて...。端子カバー部分だけでも25mmも突出しています。さすがにここはケーブルを下方向に流すところでしょう!...とは思ったものの、24V 0.5A で外径 3.5φ 内径1.35φ、さらに端子が L 型なんてマニアックな AC アダプタはおそらく特注でしょう。コスト面で調達できなかったものと察します。
対策
しかし、ここはどうにかしてあげなければ、製品のデザイナーさんも浮かばれない気がします。ということで、なんとかケーブルを下方向に流すべく、L 型の変換プラグを探してみました。
しかし、やはり端子のサイズがネックとなって、Amazon では全く見つかりません。それと、ACアダプタ用の L 型変換は大きめなものが多いです。仮に見つかったとしても、元の端子よりサイズが大きくなってしまう可能性があります。
ということで慎重に探し回った末、ネットで唯一発見できたのがこちらの直角型変換ケーブル。
さっそく楽天で注文し、届いたものがこちらです。
取り付けてみた写真が次のとおりです。端子のせり出し長さは25mmから15mmに短縮。さらにケーブルが下に流せるようになったので、元々よりはだいぶマシになったと思います。
まぁ、まだ目立ちますが。さらにコンパクトな直角/L型変換、どこかで売ってたりしますかね...? 自作パーツとしてはこんなのがあるので、なくはないような気も...。
おわりに
LEDデスクライトとしては、ごくごく普通に使えており、アームの取り回しも良く、コスパ的にも満足な製品です。特にクランプ上でアームが360度回る製品は少ないので、2つの机の間に置いて使いたい自分にはぴったりな商品でした。
ところで「LEDのブルーライトは目に悪い」と言われるのですが、机上照明の青色LEDを使った白色光にはあまり健康面の不安を聞きませんよね。よく分かってませんが、青色の光が十分弱ければいいのかなぁ。ついつい青色を弱めて電球色にして使ってしまうのでした。
GK61 キーボードを買いました
まえがき
注文していたキーボード GK61 が到着しました。 購入理由なのですが、こういう↓レイアウトのキーボードを使ってみたかったのです。
このレイアウト、何がポイントかと言うと、コンパクトなのに右ALT、右FN、右CTRL、右OSキーが標準的な幅(1.25U)に保たれています。つまり一般に普及しているANSIレイアウトの英語キーボードのキーキャップがそのまま利用できるのです。
ただし、Fn キーと組み合わせないとカーソル移動ができません。自分としては、それに慣れることができるかがチャレンジとなります。もし慣れることができれば、Tada68 よりもさらにコンパクトなキーボードで暮らしていけるので、生活が豊かになるはずです。
このレイアウトで有名なのは Votex Poker や WASD キーボードの61キーかなと思います。PokerはABSダブルショット。WASDはキーキャップがABSに印刷であるものの、筐体側の質感は抜群で、さすが高級キーボードという感じ。どちらも1万円台後半となかなか値が張ります。また、軸スイッチはホットスワップ(はんだ付けなしで軸を交換)には未対応。
こちらも軸スイッチのホットスワップは未対応ですが、Bluetooth 対応の Anne Pro 2 は1万円(時々安売りで8,000円)と少々手頃。Magic Fn や Tap Layout などデフォルトでは少し癖があるものの、専用ソフトでのカスタマイズは可能。
おそらく最も柔軟性が高いのは KBDFans の DZ60RGB-ANSI PCB を使うことで、これはファームウェアがオープンソースの QMK で非常に安心できます。ただ、こちらは基盤だけで$55。KBDFans でケース類も揃えると 2 万円コースになってしまいます。
ということで、より安価なキーボードを調べていくと、 GK61 キーボード が見つかりました。GK61 のいいところは、
- キーキャップと軸スイッチ込みなのに、5,000円台
- ホットスワップ対応
- USBケーブルが取り外し式。端子形状は Type-C
キーカスタマイズ可能(ソフトは Windows 専用)→ 購入後、あまり使い物にならないことが判明
ちなみに注文した後で気がついたんですが、iGK61 とほとんど同じものに見えますね。クローンなのか OEM なのかは分かりませんが。このへん、昔からウォッチしている訳ではないので、どういう歴史で類似のキーボードが発売されていったのか、詳しくありません。すみません...。
当初は Amazon で買おうかなぁと思っていたのですが、中国のサイトで買うより少し高く、さらに配送にも時間がかかりそうだったので、結局 Banggood で注文 しました。軸スイッチは Gateron オプティカルの黒軸を選択。送料は120円の Japan Direct Mail を選びましたが、8月16日の夜に注文して22日の午後に到着。速いですね。
開梱
いちおう海外便の袋で届いたのですが...
どうやら発送は製品パッケージのまま行われたらしく、箱にテープと宛先シールがべったりでした。 写真は宛先シールを剥がした後ですが、テープは剥がせない。
中身はさすがに無事。
キーボード本体、USBケーブル、マニュアル、キープラー、スイッチプラー。キーボード側のUSB端子はType-C。USBケーブルは繊維素材のカバーで高級感があります。
マニュアルはこんな感じ。
カスタマイズもできますが、デフォルトのキー操作はこのとおり。 ADJUST SPEED の項目の説明は間違ってますね。
キーボードを袋から出してみました。スペースキーの中央ほか、いくつかのキーにはすり傷かヒケのようなものが見えます。 デフォルトのキーキャップ使う気はあまりないので、個人的には問題なし。
裏面。ゴムの高さが微妙にちがっていて、水平面に置くと僅かにグラついて...いたのですが、しばらくタイプしてたら直ったので結果オーライ。しっかり圧着されてなかったのかな。
側面。OEMプロファイル?ちょっと背が高め。キートップはツヤ消し加工ですが、意外にもキーの側面はツヤありです。
軸は Gateron オプティカル軸の黒。
Gateron 軸も外してみました。
ちなみに Gateron オプティカル軸って、軸足一本なんですね。で、PCB基盤側の軸の左右に置かれた光学センサーでキー押下を検知します。だもんで、このキーボードは一般的な3足の Cherry 互換軸には交換できません。2足分の穴がある箇所に光学センサーが取り付けられているのです(軸の詳細はこの記事最後の動画で詳しく紹介されてます)。
3足の Cherry 互換軸を使うなら、 GK61 の PCB+ケース か、iGK61 DIY custom Kitあたりに軸スイッチとキーキャップを自前で準備するのが良さそうです。
使用感
Gateron 黒軸を買ったので、キータッチは重いです。最近 Gateron 赤軸の Tada68 を使っていたこともあり、だいぶ重い感じがします。押し込み時は青軸と同じ荷重のはずなんですが、クリックがない分、むしろ青軸よりも重く感じるかも。
カスタマイズ
キー配列と、LEDカラーはカスタマイズできます。ドライバ&ソフトは当然ながら Windows 用のみ。メーカーのサイト からダウンロードできます。
カスタマイズ用のGUIソフトはあるあるですが、大変分かりにくいです。英語を選んでも一部中国語になります。
キー配列のカスタマイズ
正直なところ、カスタマイズ機能はほとんど使い物になりません。
キー配列は、標準レイヤー、レイヤー1~3、ドライバーレイヤーの5種類を、Fn + Q, W, E, R キーで切り替えできます。 レイヤー1〜3の設定は、キーボードに保存されますが、ドライバーレイヤーはPC側に設定が保存され、PCに繋いだ時のみキー配列が有効になります。 マニュアルでは「オンラインモード」と呼ばれています。
標準レイヤーはLEDの光り方しかカスタマイズできず、キー配列は変更できません。 えっと、レイヤーって、まず標準レイヤーをカスタムして、他のレイヤーをオーバーレイするものじゃないんですか...。
さらに、困ったことに、標準レイヤーで特殊機能が割り当てられているキーはどのレイヤーであってもカスタマイズできません。
- Fn キー自体
- Fn + Q, W, E, R
- Fn + P, [, ], |
- Fn + ;, '
- Fn + Backspace
したがって、Fn + W, A, S, D を矢印キーに割り当てたり、Fn + Backspace を Delete にするなどの、典型的なキー配列すら作れません。
せいぜい Capslock と Ctrl を交換したキー配列を作るぐらいしか使いみちがありませんが、それでもGUIが大変分かりにくいので、CapslockをCtrlにするだけでも一苦労でした。いちおう、次の手順でやるのが簡単だと思います。
画面上で「Layer1」を選択し、Capslock を LCtrl に設定します(画面上側で Capslock をクリックしてから、下側の LCtrl をクリックします)。
次に画面上側の Fn キーを押します。すると「Layer1 」で Fn キーを押したときのキー配列を設定するモードになります(これが分からず10分ぐらい悩みました)。この状態で、先程と同様に、Capslock を LCtrl に設定します。この設定を忘れると、キーボードで Fn キーを押したときに Ctrl キーが元の Capslock に戻ってしまいます。
あとは、Save して、Apply ボタンを押します。キーボードに設定が書き込まれます。
書き込みが終わったら、キーボードの Fn + W を押すと、「Layer1」のキー配列がアクティブになります。つまり、GUIで設定したとおり Capslock キーが Ctrl キーとして利用可能になります。
注意としては Fn + W はトグルなので、もう一度 Fn + W を押すと、標準レイヤーがアクティブになり、キー配列のカスタマイズは無効になります。
なお、一度キーボードの電源を切っても、最後に選択されていたレイヤーは記憶されているようです。
LEDカスタマイズ
LEDの輝度があまり細かく変えられないので、細やかな色指定は難しい感じです。また、これは仕様だと思いますが、RGBの3色は各色ほんのり分離して虹状に見えます。
LEDの光り方に関しては、次の動画が分かりやすいかと。音に反応してLEDが光る機能が特徴的ですね。
Geek GK61 Optical Mechanical Keyboard Review - Optical Gateron Red
GUIを使ったLEDカスタマイズについてはキー配列よりさらに難解なので、説明をスキップします。自分が試した範囲では、各キーに直接色を指定することはできたのですが、LEDスキームに色やアニメーションを保存することがどうしてもできず、諦めました。
キーキャップ
iGK61 用のキーキャップに見えるのですが、文字フォントは iGK62 用のキーキャップと同じものに見えます。製造者が違うのか、生産時期が違うのか...。考えても分かりませんね。
ABSダブルショットなので文字が消えない...かと思いきや、FNキー押下時の機能説明が印刷されているので、すぐに掠れてきそうです。
ということで、使い古した North Crown キーボード のキーキャップに交換してみました。
こっちの方が文字サイズが大きくてあってるかも。
なお、このブログはしっかり GK61 で書きました。カーソル移動、まだ慣れないです。Windows だと地味に Ctrl + D で Delete にならないのが困りどころです。Fn + M で Delete になるんですが、こういう特殊操作を手が覚えてしまうと、別のキーボードを使うとき困るんですよねぇ。
おわりに
普通に使う分にはなかなかコスパの高いキーボードだと思います。しかし、キー配列をカスタマイズしようとすると、だいぶ微妙な感じがすると思います。ユースケースが全く想像されていません。
多分 QMK を参考に作ってるんじゃないかと思うんですが、開発者の人がキー配列のレイヤリングの概念を分かってないか、単純化しようとして失敗している気がしますね。各所でのレビュー評価が意外に悪いのもうなずけます。
数千円高くなるものの、Anne Pro 2の方が良かったかなー、という気がします。
オマケ
キーキャップをカスタムした GK61 と ThinkCentre M715q を並べてみた図。けっこうマッチしてません?